食べりーや(下関の方言)

イノシシ解体に出くわした。60キロちかいメスと聞いた。しっかり脂がのっていたので少しわけてくださいとお願いした。


農園生活をはじめるまでイノシシといえばボタン鍋を数回食べたぐらい「食べるなら」と地域で流通する金額でもってこられる人が数人おられた。焼肉・すき焼きに鍋とイノシシの味を覚えた。

シカ肉は刺身で食べたらよいと聞いてそうしたが、最近はもっぱら竜田揚げ。食べた農園のお客は「やっぱりクジラは竜田揚げ」と言われたことがある。本人がそう思えばそれでもよい。


スッポンを捕ったが食べるかね。と生きた亀を持ってこられたことがある「さばいてくれんかね」とお願いした。しばらくして肉が届いた。家内が鶏の唐揚げ風に料理したら旨かった。


川ガニを臼で潰して絞った液体を「これで白菜を煮てみなさい」と貰ったときは鳥肌ものだった。けれども棄てたらご好意を受け取らないことになるので鍋に緑がかったスープを入れて白菜などを煮た。濃厚な旨みで驚いた。


黄色の花を「食べんかね」と貰った。生でポン酢で食べなさいと教えてもらったのが「花オクラ」花なのに口に入れたらネバネバしてオクラになった。


大きなコイも持ち込まれた。家内が「シメテください」と頼んでから包丁。あらい や味噌汁など旨かった。


大きなバスを若者が釣り上げた「そのバス、どうするんか」と声をかけたらリリースと言う。たまご10個と交換した。バスは臭くて食べられないというが、皮が臭いからとれば白身の食材になる。天ぷらで食べた。


昨年、家内の妹(広島県大朝)からクマ肉が届いた。農園宴会で鍋になったが脂が最高に旨かった。


木曜日は下関市を配達する。大和交通(タクシー会社)にお届けしているとき、乗務員さんが車をとめて「食べりーや」と差し入れをされた。「りーや」は下関独特の方言。


今夜は、唐戸魚市場で買ったアジ3匹を家内が刺身と丼につくってくれる「食べりーや」とは言わない。


『わがまま』


 私の書く文字は、人様にお見せするような代物ではありません。まったく自信がありません。

 もし私が、そのことを立派な理由にして、「私は字を書くのが下手ですから」とか、

「筆不精ですから」と言って、手紙を書かないとするならば、それは、単なるわがままにすぎません。

 わがままは、幼児性の最たるもので始末に困るものです。

(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)