清風掃々 の創刊

私が掃除に学ぶ会にご縁ができたのは20数年前。

当時のYellow Hat 鍵山秀三郎 社長の掃除にかけた人生を「凡事徹底」「良樹細根」などの講演を聴いた全国の人たちが伝えずにはおられない思いでご自分のネットワークで「よかった」を発信した。インターネットは無い時代だから手紙や電話などだった。

そしてYellow Hatが点在する全国各地で、Yellow Hatのみなさんが掃除を指導してくれた。わたしも佐山の物流センターに毎朝のように通い社内の掃除に加えていただいた。

当時、このような全国各地で立ち上がった「掃除に学ぶ会」の組織や特色をご存じだったのは鍵山先生しかいなかった。


他の会ではどんな掃除をしているのか誰もわからない。もっと掃除を深めたいので交流が自然発生しはじめた。近県の掃除に参加したり、ぼつぼつはじまったパソコン通信でお互いの運営を交換が始まった。パソコン通信の親分は広島の井辻さん。私もさんざん鍛えられた「まだメールが来ませんよ」と電話で催促される異状な日々だった。


とにかく全国の掃除仲間が、情報誌として読める冊子をつくろうではないかと動きが出た。零細出版会社の私にその白羽の矢が当たった。

全国の掃除仲間が取り組んでいる様子を広報する。それで気持ちの連帯がうまれるから「やろう」とおだてられ、飲まされて創刊した「清風掃々」わたしの手もとには無いが、鍵山記念館(山口市佐山)にはある。

道を切り開く創刊は小冊子といえどもたくさんの思い出が私の胸のなかにはある。ささえてくださったのは「足立さん」と電話や葉書で労ってくださった鍵山先生があったから力がわいた。


鍵山記念館にはいつでもご案内させていただきます。


『徹底する』


 優しさも、見方を変えると弱さに見えることがあります。

 自分では礼儀正しいと思ってやっていることでも、見方を変えると堅苦しく感じられることがあります。

 原因は、いまひとつ徹底されず、身についていないからです。

 誰から見ても優しく、礼儀正しいという評価を受けるためには、徹底して特化することです。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)