農園桜並木の物語

農園桜並木。やっと八分咲きぐらい。


20数年前、以外の佐伯さん奥様が「主人がお世話になりました」とお礼に数万円農園に届けてくださった。

そのお金で桜の苗木、約30本を買い仲間たちが集って植樹祭をした。佐伯さんの長男もくわわり、手前から2本目の根本に遺品を埋めた。


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農園 桜並木。

岡本拓也さんが下関トヨタ店長のとき工場長は佐伯さん。松村御大がはじめた下関掃除に学ぶ会に岡本さんや江口さんと加わった。佐伯さん、鬼瓦のような顔が笑うと仏様のようになる。

病に倒れた。幼いころ過ごした長崎県島原市のお寺(複雑な家柄で)に参りたいと病床で言われた。家族が主治医に「叶えたい」と外出の許可を頼みこんだ。当日の運転手は島原市の地理がわかっている私が担当した。

大きな涅槃像があるお寺が佐伯さんのふるさと。なんと工場長がお経をそらであげたのには驚いた。小坊主時代のエピソードをその場で語られた。

住職のお使いで門徒の家に行き帰りにお寺への布施と佐伯さんにお駄賃の封筒を貰った。帰り道に食堂で食べたりしたのは布施。住職にお駄賃封筒を出してぶち殴られたらしい。

佐伯さんご葬儀のあと奥さまが「お世話になりました。何かに役立ててください

」と持参されたお金で桜を植えた。植樹の日はお掃除仲間が集まった。佐伯さんの長男も来た。時計など遺品を根本におさめた。

佐伯桜の並木が今年も咲き誇った。


🔶6年前、Facebookに投稿した内容転載。