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寿命に奇跡はない

毎朝、布団をあげたらすぐに掃除機をかける。


農園は板の間と畳の間とロフト。小さいキッチンにビジネスホテルのようなバス・トイレ。私は20数年、板の間に布団を敷いている。


日曜日はバス・トイレ掃除も身についた。


日曜日は待望の朝食「もやしラーメン」ラーメンは山口市のフジグラン冷凍売り場にしかない商品。モヤシは根を切ったもの。ウィンナー2本もラーメンの具。生野菜と納豆で大満足。

血圧管理で好物のラーメンは日曜日の朝だけ。


日曜日だけは6時まで寝ている。


愛犬も時間を気にせずぶらぶら散歩ができる日曜日。テレビ番組録画ひとつ60分もみた。


10時開館。於福道の駅温泉に一番客で入った(農園から20分)。他人の汗がないソルトサウナでしっかり20分、骨まであたたまった。体重測定はいつもの65Kg。30歳ぐらいから変わらない。


お昼、農園にもどり自宅から来た家内が「親子丼」をつくった。それを肴にビールロング缶をグビグビ。そのあと昼寝。至福の日曜日になった。


写真は、きょうが命日の愛犬「はなちゃん」20年も私に寄り添ってくれた。言うことはすべて理解してリードは必要なかった。


亡くなる前、なんとか奇跡はおきないかと栄養剤など処方してもらった。内蔵疾患の治療に1年で40万円ちかく使った。それらはなにも功を奏さず、薬害かもわからない肝臓機能の数値が悪いほうに急上昇した。

息をひきとるとき、私は徳山を走っていたが、家内から息がないと電話をうけた。

私が寝ている床で苦しんで逝ったと聞いた。


昨年9月、ハッピーの最後はみごとだった。

死期がわかったのだろう。食べなくなった。それを私は受け入れた。栄養剤投与などはしなかった。

水だけ飲んで数日で眠るように逝った。


寿命、それに奇跡はない。