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29年前に黙祷

今朝、5時46分。長府のコンビニ駐車場に車をとめ、テレビのカウントダウンにあわせて黙祷した。

 

私は「被災地神戸」に19日から行き、4月末までギリギリの体験をした。それが、今の私の背骨になっている。


神戸市兵庫区浜山で全壊した金光教岬教会にリュックをおろし、浜山小学校避難所で混乱のなか、毎日の避難者の数を確認(救援物資のオーダーに必要)。突然届く救援物資の仕分けは衣類、食料に水を整理する。


2週間ちかく断水でペットボトルの水が宝の山だったが、蛇口から水が出たら、廊下に築いた宝の山はゴミの山になった。


着いた初日の夜は1000数百人に対して配られた夕食は「ちくわ」ひとつ。自衛隊の赤飯缶詰が人数分届いた。冷えた赤飯を震える寒さのなかで食べることは無理なのでミニクックの提供を皆さんににもとめて、水はプールから汲んであたためた記憶がある。


姫路や大阪まで行くと普通の日常があったが神戸にそれはなかった。

化粧できない、着替えがない女性がジャージで汚れた顔で笑う。私も着替えがなく洗顔できないホームレスのようだった。 


その混乱のなかで学んだこと。ご縁ができた人たち。「ふく鍋隊」の松村さん。54歳になった宮崎弁の牧さん。


写真は、きのうスーパーで買った箱ワイン。

3リットル入って1500円はお徳用。仕事が終わったらお茶がわりでガブガブ飲んでいる。