全知全能ではない神様

阪神淡路大震災。1月19日に神戸市兵庫区、浜山小学校避難所にリュックをおろした。


小学校そばの金光教岬教会(全壊)の福原教会長からの「避難所お手伝い頼む」のSOSを発災の夜にキャッチして行った。


姫路から三田市を経由、新六甲トンネルを抜けて、まだ市内に何本もの煙があがっている、トンネルを抜けてそれを見た。三宮から兵庫区に入った。その市内の混乱ぶり、避難所1000人以上が水と電気と食料がないなかで教室や廊下に座っておられた。

自衛隊から赤飯缶詰が届いたのが最初の救援物資だった。


倒壊をまぬがれた家々から小型ガスコンロとボンベを廊下にずらり並べ、鍋などをかき集めてプールの水を汲んで「赤飯缶詰」をあたためた1000個以上。


尊敬している岡山県、金光教早島教室の玉井光雄師(いまは故人)に、神戸の惨状を伝え「神も仏もあるもんか」と言うと「ワシの神様は全知全能じゃない。地震をとめることも、火災を消すこともできんのじや。いま神様は被災地で、助かってくれい!と被災者に寄り添ってお働きになっておられる」


今朝、玉井先生の遺影に祈ったとき言葉がよみがえった。


配達先で新保さんが真顔で「沖縄」を聞かれた。沖縄の様々な文化や歴史などについての講演を準備されている。


私は、復帰直後に沖縄戦没者遺骨収集奉仕の旗をあげた金光教の団体に参加。10年以上、毎年2月は糸満市摩文仁の山野に入った。


琉球時代の薩摩との歴史から沖縄戦。戦後はアメリカ統治下。ベトナム戦の最前線そして辺野古。


多面的な歴史を「白」「黒」と私は語れないと濁した。


今朝、農園は氷点下3℃。山口市矢原河川公園も大霜だった。