気持ちがととのう風景

冬眠前のクマ騒動が気になる。出没する地域の人たちは恐怖のなかで生活されているだろう。

とくに通学や通園の子供たち。早朝の新聞など配達業務の人たち。


問題に素人の私が思うことは、人と動物の棲み分けバランスが人の都合でくずれているのではないかと思う。


人にとっての便利はインフラ整備という名目で道路整備や鉄道の延伸。山を切り拓いて太陽光パネルに風力発電事業が生態系に影響を及ぼしている。クマはその警鐘ではなかろうか。


農園をはじめた20数年前、柵はなしでサツマイモを収穫していた。それを掘りにきた仲間たちも大勢いる。

さかのぼれば戦時中、農園地域にサツマイモを供出するよう達しがり、農園の場所は広大なサツマイモ畑だったと聞いた。


数年前、イノシシ出没で農園内が掘り返され地元猟友会に駆除を宇部市を経由して申請した「箱ワナ」ふたつが設置された初年度は年間50頭ちかく捕獲された。


農園ちかくの山間、人目につく場所やつかない場所に山を切り拓いてたくさんの太陽光パネルが並んでいる。


漁業をされる人が漁場をまもるために植林をはじめている。山が健康な営みをする。その栄養分が海に流れる。


クマを殺処分するか否かの議論の前に「インフラ整備」の議論が必要と思う。


写真は今朝の長門市野波瀬港に接岸していた巻き網漁船。


「揃える」の「心が揃う」とYellowHat創業者の鍵山さんが提唱された。


例えば玄関に無造作に履物がある。揃えた履物がある。その見た目は、見た人の気持ちがどうなのかを問うておられる。