彦島から望む響灘は美しかった

今朝5時、下関に向うとき農園の気温は11度。みか月と金星が輝いていた。


きのうスポットで20個の注文を火曜日にメールで受け「ありがとうございます」と即座に返信した。それを忘れた水曜日。いつもは8時ごろマンションのボックスに届けている。

「何度かボックスを見たが届いていない」とメールを9時ごろいただいた。あす木曜日のお昼にお届けさせてくださいとお詫びをした。その返信が夕方届いた。


いつも8時ごろ届くので、届かないわけは、私の急病か交通事故かを心配していたいう内容だった。10数年スポット注文のお客さまでお会いしたことは数回だけ。

私の配達ミスの指摘ではなく、今回届かない理由を案じてくださったメールだった。


きようは配達ルートから外れているボックスにお届けしてお礼のメールを出した。


きょうのミス。

下関市吉田の茶房庵「しみず」お届け。農園をはじめた頃から毎週たくさんご注文をいただいている。

きょうはふた箱。そのひと箱を抱えて店内に入り、先週の空き箱を回収して車に戻った。そのとき、もうひと箱を運ばず手ぶらで店内に戻り、しっかり集金した。


美祢市に向かって走っているときLine電話で「箱がひとつたりませんよ」即座にUターンした。


その程度の失敗は笑い話になるが、アクセルの踏み間違い、漫然と赤信号を通過は人の命にかかわることになる。気をつける年齢、すでに到達している。


活字が小さく目が疲れて読みすすめない半藤一利さん「ノモンハンの夏」

それを配達先で「目が疲れて」と話題にしたら、その方のお母さんは徒歩の満州引揚げで筆舌に尽くせない体験をされた。

3人の子供を連れ、私がいつも言うのは「引揚げ」ではなく「難民」その難民となって徒歩

でご苦労された。

乳のみ子が息をとめた。置き去りにはできない。中国人に頼んだ「この子を火葬してほしい」と。

中国人は「持っているお金を全部出したらやる」と。その出した金額は満州で稼いだ全財産の2万円。

そのお骨を抱いて38度線を徒歩でこえて帰国した。

「母は、全財産をはたいても子供の亡骸を満州に置き去りにしなかったこと。その2万円を使い果たして過酷な徒歩をした。それが誇りだった」と。


ウクライナやガザ地区の映像。子供たちが泣き叫ぶ。

地球上で戦争という悲劇をくりかえして、環境破壊をしているのは、神様を敬い信仰心をもっている人たち。そこなかに私も身をおいている。


大林宣彦さんが、テレビ番組「最後の授業」で、自身の「がん」を語られた。

「がん」は私を食い尽くしたあと、私と一緒に灰になる。

 

まさに人類が地球にとって「がん」になっている。


彦島から響灘が輝いてみえました。