目があいたら なりゆき

疲れているのに深夜2時に目があいた。


せっかく起きたので録画した100分で名著を再生した。アリストテレス「ニコマコス倫理学」幸福とは何か。その第一回目。

アリストテレスは名前ぐらい知っていたがニコマコス倫理学などまったく知らない。

幸福について哲学をもとに、私でも少しは理解できる番組だった。NHKテキストを買って番組を理解したい。

知らないことが少しでもわかると嬉しい。


テレビを切って食卓のテーブルに移動。

活字が小さくなかなか読み進めない「ノモンハンの夏(半藤一利)」によく見えるメガネで向かった。

半藤一利さん作品は、そのときどこで何があったかを時系列で淡々と書かれている。

その日、モスクワやベルリン、大本営で誰が何をしたか。その資料が歴史を描いていく手法と私は感じている。


以前、この日記に書いた。

約30年前、当時の唐戸魚市場常務の中尾友昭さんとふたりで内蒙古自治区を一週間の珍道中をした。

北京から旧満州ハイラルまでの空路は2時間。双発プロペラ機。

狭い機内に日本人とおぼしきご年配の男性が3人座っておられた。

ご挨拶をして「どこまで旅をされますか」と聞いたら「ノモンハン」とだけこたえられた。

ノモンハンで何があったか知らなかった私は「そうですか」としか言えなかった。3人の方は日本人の私の言葉に落胆されたと思う。


戦友の慰霊に向う方に、私の言葉はご無礼だったがことが今ごろになってわかる。


火曜日は山口市。一の坂川は彼岸花が咲きほこっていた。