ヒバリが元気だせよと秋吉台

ペットを亡くして気分が落ち込むことを「ペットロス症候群」という新語でまとめる。私と生活をともにした愛犬たちは「ペット」ではなく「家族」だった。


日曜日の朝を3時前にむかえた。涼しい6時前から2時間ぐらい草刈りをやることが当たり前の生活。けれども草刈機を担いで雑草の海に立ち向かう気力がない。


「日本のいちばん長い日」をときの文藝春秋から出した半藤一利さんの草稿原稿が見つかり、その草稿から戦争を終わらせるに至る日本(陸・海軍部・宮内庁・政治家)の苦悩が時系列にわかる。つまり天皇を国の柱とした日本国体が無条件降伏で連合国に受け入れられるか否か。西洋諸国が力で築いた植民地のように日本が隷属する立場になるなら、一億総玉砕で一撃をあたえ有利な条件で降伏するという陸軍。それに対して、これ以上の犠牲を払わずに無条件降伏という御前会議で陛下のお言葉。


つまり、戦争終結が延々と長引き犠牲が多くなる理由のひとつは、降伏をうながす敵が信用できない、そこにあると半藤一利さん草稿のなかに読み取れた。その番組録画を見終えたら5時。


食欲がないので部屋の掃除を済ませて、愛犬ゆきちゃんと長距離散歩。


草刈りをはじめるか、クーラーつけてごろごろするか迷いながら食べることにした。チーンすればよいチーズなどを盛り合わせたパンを家内が冷蔵庫にラップ。きざんでくれたタッパ山盛りの野菜。きざみ納豆と豆乳でしっかり食べた。


よし!秋吉台を歩こうと決めた。


長者が森パーキングから90分。地獄台から歩きまわった。石灰岩にとまったヒバリが「元気だせよ」と励ましてくれた。


湯田温泉「温泉の森」に4時間も滞在して、サウナにジャグジー湯。休憩室で昼寝。「あだち美術館」更新などできた。