男は黙ってサッポロビール

3時、愛犬たちが激しく吠えて目がさめた。農園すぐ側にディーゼルのワンボックスがとまっていた。そのエンジン音が吠えさせた。


いつものハヤ釣り佐賀ナンバー。夜明けまでエンジンをつけて仮眠する。今朝は早すぎて迷惑なので出て行き「迷惑だから少し向こうに移動せんかね」と注意した。


関西人の特徴は喋ったあとに「知らんけど」をつける人が多い。そのことを関西出身の奥さんとの会話で話題にした。

その「知らんけど」をつけることで関西人は会話が盛り上がる。奥さん山口県に嫁いで感じたことは、山口県の人は会話が慎重で間違ったことは言わないようにしている。関西人は少々間違っているかもわからないが「知らんけど」でお互い許しあう文化があるように思うと。


カフェギャラリー「とりのこ」を年齢などを理由にやめられた。そのオーナー山根さんが自宅を「山の図書館とりのこ」と称して昨年末にはじめられた。下関の配達をおえて美祢市のご自宅を訪れた。


そうとう前から美祢市の学校や幼稚園、地域で絵本の読み聞かせをまったくのボランティアで続けておられる。その絵本やたくさんの蔵書がご自宅の3部屋に分類整理され誰でも自由に本を手にとることができる。会員は年間1000円で何冊でも借りることができる。貸し出しカードも山根さん手作り。


SNSを駆使して自己アピールに専念する人が多いなか、山根さんは読書で子供も大人もゆたかな心を育んでほしいとの願いを美祢市の自宅でひっそりと開花された。すでに会員は50名以上になっている。


昔のコマーシャル「男は黙ってサッポロビール」


日本をどうしたいかという大きな願いを持ち、小さな歩みをはじめておられる姿は凛としていた。