秋吉台ラッシュアワー

大正洞パーキング隣接の「写創蔵(フォトギャラリー)」きょうまで開催のよねはなひさし展覧会に行くことが14日の目的一番。


日本各地、世界各国で撮られた迫力の作品に圧倒された。

そのひとつ、臼杵の石仏(11体の仏様)その中央の仏様を左右の仏様をして立体的な作品に仕上げておられた。現場で私が観てもこれほど立体感を受ける鑑賞はできないと思った。

土蔵の扉が半分開いている、それを下から見上げて撮った作品は斜め撮り。それの理由を聞いたら、扉を正面から撮ったのでは重厚感を表現できないから敢えてこの構図に決めた。


サンフランシスコのモノレール軌道のモノクロ作品があった。市内の軌道の下には一本のワイヤーがあり常に大型モーターでその一本が動いている。モノレールが動くときは、そのワイヤーを掴む構造になっており停留所ではワイヤーを離すと止まる。市内のモノレールはすべて同じ速度で動いている。その仕組みを理解して撮った「軌道」


撮る側は観る側に何を伝えたいかという明確な視点を持ってシャッターをきる。


さらに展覧会で観てもらうために作品にガラスはかけない。ガラス越しは室内照明が反射したり邪魔になる。ただし作品は劣化する。

その例えは、高齢者の私の顔みて「あなた年代ならわかるでしょう。フォーク全盛時代のシンガーはテレビに出なかった。それは(生)でなければ伝わらない主張がそうさせた」と。


先日、山口市市民会館で落語を楽しむお誘いに甘えた。そのあと思ったことは「同じ落語をテレビで観てもちがうだろう」と思ったことを思い出した。


昨年の展覧会では秋吉台と平尾台、同じカルスト大地でもまったくちがうことを作品を並べて教えてくださった。地質学研究者かと思った。

 

きのう「どうやって架けたのか」と見上げた三見のメガネ橋。あれはどうすれば組み上げられますかと聞いた。

あれはね。と石の切り方、木材で原型を完成させてその切った石をはめ込む工法を私に分かりやすく説明された。


さらにピラミッド内部の石室をつくるには「砂」を使い、完成したら砂を取り除く工法まで教えてくださった。


よねはなさん、おそらく80歳をこえておられる。けれども青年のようにみえた。


秋吉台、地獄台を歩いた。大勢の人たちに驚いた。