五行歌という世界を知った

下関に向けて農園を出る5時。雨足が強くなった。雨雲レーダーでそれがわかっていたので4時、まだ小降りのとき犬たちの排泄と散歩は済ませておいた。


昨年の秋から、鶏インフルエンザ対策(それで効果があるとは全く思えない)で家畜保健所から指導があり鶏舎に閉じ込めた鶏たちを運動場に放した。

鶏糞が効いている運動場は春の草がのび放題だったが1日で全部食べ終えていた。


お昼前は藤中さんアトリエにお届け。きょうのご注文は74個。彼が長府の配達ボランティアしてくれる。


母が遺した大学ノート数冊の俳句をたまに読んでは母を身近に感じる。私も俳句をつくりたいと思いながら少ない文字に季語と気持ちを織り込む難しさを感じていた。


藤中さんのアトリエで「五行歌アラカルト」という小冊子(自費出版)が目にとまりパラパラとめくった。


  部屋に

  木の実

  一つあれば

  森との対話が

  始まる


  君といると

  心が

  静かになる

  月がそっと

  かたわらにきたよう


  トントントン

  懐かしい包丁の音

  この病棟で

  どこからだろう  

  生きた命の音だ


決まりは「五行のみ」

山頭火の自由律のような世界が見えてくる。お借りした。