ばあたんすき

きのうに続いて下関。いつもは5時半にスタートしているが今朝は5時に農園を出た。関門橋付近から西の小野田市方向からのぼる朝日を撮りたかった。6時20分まで15分待ったが曇天でだめだった。


唐戸魚市場。買いたい魚の本命は「大阪湾コイワシ」刺身、煮付けに揚げても最高。頭も腹もそのまま煮付けが私のお気に入り。

市場に入ったら仲良くなっている立ちん坊のおばちゃんが「ヨソのミンチ!500円を300円でええから」と買うとも言わないのに袋につめて差し出した。イワシを買うため歩いたら「ブトエビどうですか」と遠慮がちに声をかけられた。お店で働く売り子さん。市場の空気にはあわないかもと思うぐらい声がこまい。ミンチのおばさんぐらい強引な売り方はできない「なんぼかね」と聞いたら「ひと山600円です」と言うので買った。


ピカピカに輝くイワシがあった。


美祢市、ひとり暮らしのばあちゃんに6個配達「下駄箱ギャラリー」と題して「あだち美術館」にばあちゃんの絵手紙を載せる準備はできている。


きょうの絵手紙ギャラリーはマリーゴールド添え書きは「晩秋にマリーゴールドかわいい花」だった。先週ばあちゃんの絵手紙約20枚を預かり農園でカメラにおさめた。この絵手紙を届けたいのは「まんご(孫)」だとわかった。


ばあちゃんと長いお付き合いで「まんご」のことは承知している。数年前、大阪の「まんご」が正月に車で来るのが心配。新幹線のお金を送るから新幹線できていやと言っても聞かない。冬用タイヤを着けて来なさいよとタイヤ代金を送金したことも覚えている。


ばあちゃんの絵手紙は全部「まんご」をおもって描いているねと言うと「わかるかね」と。私たち夫婦は共稼ぎで子育てに悔いがある。せめて「まんご」にはと野菜を作ったりもしている。


「これを見ていね」とコーヒーカップを両手で持ってこられた。幼稚園の「まんご」が書いたというメッセージはカップの裏側「ばあたんすき」の文字。涙をふきながら「宝物ですいね」と。