嬉しくなり夜中にコップで焼酎飲み干した

1年前の10月26日、農園の橋の上から撮ったヌートリア。これほど鮮明に撮れたので正体が判明した。実は遠目で何度か見たときカワウソと勝手に決めて「カワウソを見た」と言いふらした。


ヌートリア(ネズミ種)は戦争中、おもに航空兵の防寒帽、満州でも様々に使う毛皮を取る目的で海外から国内に入れた外来種。国内では犬も毛皮の対象になり飼い犬の多くが毛皮にされた歴史がある。


戦後ヌートリアを飼育する意味がなくなり放された。とくに中国地方の河川では繁殖しており、川から上がり農作物を食べあさる害獣指定になり猟友会に要請があると駆除される。

それは針金のネズミ捕を頑丈にして大きくしたような捕獲器で餌を食べようと入り閉じ込められる。


何度かワナに入ったヌートリアを見た。大きく長い歯をむいて威嚇してくる。とても手で捕まえられるような動物ではない。


害獣のらく印を押されているが、人の都合でそうなった。外来種の動物や魚や植物が問題視されているが彼らこそが被害者と思う。


100分de名著「古代研究 折口信夫(「まれびと」とは何か)」番組4回を録画してNHKテキストを読んでは録画再生している。まだ第一回の25分を繰り返して見て、読んでいる。


昨夜も第一回を25分見終わり8時半ごろ眠りについた。10時ごろ目があいて番組の内容を思い出していたとき、番組の内容とは全くちがうことに想いがいっていた。


今年で71歳の私はたくさんの知人、恩人を見送った。母は7年前に。

生前に私と人間関係のうえでしっくりいかない事柄があったり、あのことは許せないと思ったことが、年月を経て溶け落ちて、愉しい思い出が残っている。時が経つということはありがたい。


何人もの顔を思い出して愉しくなり懐かしくなり焼酎をコップに注いだ。