気になることはとことん深掘り

 きのう美祢市を足早にご案内した。萩市や長府も時間を決めたら案内ができる。案内する度に「どうしてご存知ですか」と聞かれる。


 配達で交通事情や、配達のキャンセルなどで30分~60分ちかく早くまわることがある。どんどん早く配達はやらない。私のモットーは「定刻」なので時間調整をする。その調整は歩く。


 調整時間が30分だったら15分歩いて戻る。場所は神社仏閣に古い街並みが多い。そこで気になることがあれば地域の人に聞いてみる。

 例えば「土取」というバス停で立ち止まった。その日は聞く人が見当たらなかったが数週間後にバス停近くでご老人を見かけた。

 「つっとり」と読む。近くの護岸工事でここから土を取って工事に使ったが地名の由来だった。


 美祢市の山あいで3年前に目にした旗。毛利の「一文字三星」が逆さま。気になりお宅に行ったらお婆さんが応対して下さった。

 旗は「渡辺星」という渡辺一族が毛利の殿様から頂戴した「星」と誇らしげに教えてもらった。

 その後、Facebookで、尼子攻めで渡辺一族の武勲を讃えて毛利から「星」を授かったことを詳細に書いてくださった萩市の方がおられた。


 きのう県立美術館展示作品のなか番傘の手元に渡辺星を見つけた。


 目についた些細なことを聞く、何度も足を運ぶという癖が人生を楽しくしている。