マンハッタン物語

 長府、シフォンケーキ専門店「ポポラス」は毎週水曜日の朝6時半がお届け。

 ずいぶん前のこと、金曜日に買い物で立ち寄ったとき先客がいた。私は急がないので奥の椅子に腰をおろして店主と女性客のたのしい会話を聞いた。その女性客が「菓子パンのマンハッタンが好きな友だちが県外におり宅配している」と。

 お客が支払いを済ませて店主にバイバイするとき声をかけた「マンハッタンって美味しいですか」と。


 後日、そのお客の女性は、LINEで親友の淳貴君のお母さんの友人。長府で毛糸をあつかうお店をされているとわかった。


 ポポラスの常連客で、仕事をする気分をシャンとするルーティンでこの店に通っていることもわかった。以後、その女性に会ったことはないがポポラスでは「先週来なかったよねマンハッタンが」とか、淳貴君のお母さんは「マンハッタンのお店に淳貴の作品を飾った」など、私にはマンハッタンが名前になっている彼女。


 そのマンハッタンをスーパーマーケットで発見した。写真のマンハッタンは水曜日、ポポラスのお土産になる。


 この冬は圧雪道路の配達やガチガチに冷え込む農園の夜もなくここまできた。確かに温暖化を実感するのは大寒でも室内でカメムシを見つける。きょうは愛車のなかに元気なカメムシを発見。

 虫たちは越冬。海は海水温の変化でさまざまな異変が起きている。