健康志向と健忘症の古希です

5時半前に農園を出た。しばらく走っていたら家内から電話「柿を渡すのを忘れた」と。農園渋柿を甘くした数個を「届けて」と、昨夜は添える手紙まで書いていた。

農園を出るとき「忘れ物はないか」と何度も背中に声をかけたその本人が忘れていた。古希の私と姉さん女房の現実。

電話で引き返す距離ではなかった。


朝の唐戸魚市場。この店に有明海のアサリがあったら必ず買った350円。常連になったのは買うとわざわざ新鮮な海水(蛇口がある)をビニール袋に入れてくれる。

細身で高倉健のように帽子をかぶって、アサリを渡すとき帽子をとって「いつもありがとうございます」と会釈をしてくれた。たまに海峡を眺めながらウッドデッキに腰をおろして一服している後ろ姿を見た。

その店が撤去されていた。もう会うことはなかろう。アサリだけはあの店で買った。


内日(うつい)の配達先。そこは道なりは右折の反対左折しなければならない。

先週、道なりに右折してお届けできなかった。過去何度もあったチョンボ。きょうお詫びに声をかけたらばあちゃんが「あんたーなんぼかね(歳を聞いている方言)」と「古希です」と言うと「しょうがないわいわ」と。


彦島の冷凍会社「今月で退職します」と。まだ定年退職ではなかろう女性「何年のお付き合いでしたか」と私が聞いたら「20年ですよ。ありがとうございました」と。


火曜日のテレビ「朝いち」でお酢が体によいと話題が盛り上がった。そこで「黒酢」を夕方買った。


きょうのお届け先で黒酢談義「母は、父親の体によいとお酢とはわからないほどを長年料理に使っています」知らないうちにお酢の効能を受けている幸せな主人も。


今朝の海峡です。