魚市場を歩いて手ぶらで出た

バリバリ!ゴロゴロ!と激しい雨音で目があいた。時計は午前1時。まくら元の愛犬は恐怖で部屋中の徘徊をはじめた。階下の愛犬(ゆきちゃん)がめずらしく吠えた。吠えた理由は稲妻が作業場を一瞬フラッシュのようにあかるくするから。


猟犬として生まれたが銃声が苦手。カミナリにもおびえる犬を引き受けた。10数年「健太」と名乗って農園で生涯を終えた。

うり坊ぐらいなら噛みついて絶命させるファイトがあったがカミナリの夜はパニックになり繋いでいる柱などに噛みついた。私の対策はその柱に唐辛子を塗りたくた。


浄土真宗「浄福寺」は下関市内日。保護犬の「太郎さん」がまだ人を怖がる。住職には心をひらいてリードで散歩をするらしい。

数日前、夕方の散歩のときイノシシ対策の漁網がからだに巻き付いた犬を見つけた。その場で漁網をとってやったがそのままにしてはおけないのでお寺に連れて戻った。

食べさせて寝かせた。地域の行政窓口に翌日連絡をしたら「迷い犬」として広報。それで飼い主が見つからないときは譲渡会。そこでご縁がない犬は処分になることがわかった。

さいわいこの犬は広報で飼い主さんのもとにかえることができたと奥さまが話してくださった。


神功皇后神社(美祢市厚保)近くのお宅に配達は午後1時。ばあちゃんが「夜中のカミナリで犬を思い出した」と。


犬は猟師さんの愛犬が生んだ。すべて猟犬として合格だったが「音」特に銃声が苦手だった。40kgちかくの大型犬が落雷の日はパニックで手におえない。

あまりにも怖がるので裏口から入れてドアに繋いでいたがリードをブチ切って家中を走りまわり家のなかがおおごとになりましたですいねと。


5時半農園スタート4時前にゴールイン。


唐戸魚市場は人も魚も閑散としていた。サンマが一匹300円。初物として買うか迷ったが素通りした。