コロナと自然災害に打つ手はない

午後3時。農園に渡る橋から撮った。左に農園がある。


コンクリート護岸で水位がおさまればよいが、その上の斜面まで水位があがり濁流が土を削ると後始末がたいへん。土手の基礎になる石が露出して草刈りができない。


この地に就農して20年。そのとき地域の古老がこの地について思い出を語った。

60年前には6軒のお茶栽培農家があった(私はその6軒をさがして土地を買い求めた)川霧がたちこめてお茶の栽培にこれほどよい場所はない。しかし厚東川が氾濫する。今のコンクリート橋の前に5度も濁流で橋が流された。その最後の氾濫で茶畑まで濁流が押し寄せて小石や泥が堆積した。家も押し流された。それでこの地は60年、誰も来ることはない荒れ地だった。


当時48歳だった私は草刈機とチェンソーなどで3000坪以上の荒れ地に挑んだ(季節は春)。1ヶ月ほどで地形がわかるほどにした。マムシにハチに悩まされた。鎌で指に怪我をして近くの病院に行ったが医者が不在。待っているうちに出血が止まったこともあった。


この土地を囲むように蛇行している一級河川の厚東川が機嫌を損ねると厄介。

厚狭川が氾濫して厚狭駅周辺や美祢市に水害があったとき。防府市に甚大な水害をもたらした豪雨のとき。その2度は農園に通じる道まで大河になった。


今朝豪雨のなか農園を出て萩市から長門市に美祢市を配達した。タブレットのアプリ「雨雲レーダー」とガラ携で毎月300円契約のウェザーニューズ。そのふたつの情報から私は身の安全を判断している。ラジオとテレビの繰り返し情報はスルー。


コロナと災害に見舞われている日本。