加奈ちゃんサマーカットがお似合い

明日から営業の加奈ちゃん。月曜日はいつも早朝から働いている。月曜日はあれこれと会話が楽しい。

サマーカットよくお似合いでしょう。


農園の台所で食器や調理道具をなにも気にせず洗い、その洗剤と汚れた水は流していた。その水は浄化槽にいくあいだ「溜めます(桝)」を経由する。

街中では汚水は一気に下水管に流れて処理施設にいく。浄化槽が健全に能力を維持するために農園では「溜めます」が地中に埋設されている。その意味を知らずに農園生活数年を経過したとき異変が起きた。


「溜めます」の鋳物製の蓋がなにやら白いものが押し上げて2階の台所汚水が流れ出てきた。汚物であるがなんとかしなければ不衛生。その白いかたまりを大きなスコップや小さなスコップで取り除いた。すると「溜めます」から浄化槽につながる塩化ビニールパイプも白いかたまりで都万っていた。

これには手を焼いた。結局、動力噴霧器の強い水圧で徐々に粉砕して台所から浄化槽まで開通した。


その白いものは油(脂)だった。浄化槽はバクテリアにブロワーという酸素を送るポンプでバクテリアの働きを活発にさせて汚水を浄化して川に排水している。油(脂)をバクテリアが分解するためには大変な時間が必要らしく「溜めます」があることをはじめて知った。


それを知ってから、食事後の食器などはペーパーで汚れを拭き取ってから台所で洗うようになった。一度も詰まったことはない。


洗面所の排水は最後のところにネットがある。ここに髪の毛などが溜まると排水が溢れる。浄化槽で営む農園生活の基本がある。


元気に月曜日を終えた。