階段物語

あすのお届け。下関市王喜にお住まいの神田(こうだ)さん。ご主人はセミプロ(私の評価)のカメラ愛好家。撮影を話題にしたら形相を崩して講釈がはじまる。

わたしも愛犬を「可愛いね」と言われたら物語を頼まれなくてもはじめてしまう。


たくさん機材をかかえて撮影場所に行くのは早朝と言われたので「なんで?」答えは、朝は風がないときが多い、花を撮るときは風で撮影したいものが動かない朝ですよ。


山口市の火曜日。加津恵さんの職場は6階ビルの4階。6階にもお届け先がある。いつもエレベーターは使わない。

4階にお届けしたら彼女は不在でも月末集金は職場の方から頂戴した。

6階にお届け。その方は昭和24年生まれ(私は26年)保険会社参与でバリバリ現役の女性。集金をさせてもらって廊下で健康談義。

新潟出身。母は雑貨を担いで行商していました。その母に連れられ歩きました。いま毎日1万歩以上は歩いて母のように元気に長寿をしたいと思っています。


階段を降りていたら加津恵さんが息をきらしてあがってきたので声援。

そのあと、大きなクーラーを肩に掛けた若い女性が階段をあがってきた「なんでエレベーター使わんのかね」と声をかけた「このクーラーがエレベーターでみなさんに迷惑なんですよ!」とマスクで笑顔は見えなかったが美人だった。


この階段。各階のトイレ掃除をされるおばちゃんとも仲良くなっている。


一ヶ月ぐらい前ショッキングなことがあった。

農園で一番草刈りに力を発揮する「ハンマーナイフ」のエンジンを焼き付かせた。

買ったのは15年ほど前。隣接の耕作放棄地、広い面積は普通の草刈機では手におえないので50万円で買った。手入れをしっかりやって15年前とは思えない新品の面影はあった。毎年2月にオイル交換などメンテナンスをしっかりやった。

それが、今年の2月はオイルを抜いて補充のときに他の用事ができた。ユンボなどすべてエンジンオイルの補充を済ませたと思っていたがハンマーナイフにオイルを補充していなかった。


今年はじめての草刈り。草むらを走りはじめて15分ほどで異音がしてエンジンが止まった。瞬間オイルのことが頭をよぎった。悪い予感は的中してエンジンが焼き付いた。


修理費用も大いに気になるが「うっかり」の失敗がずっと尾をひいては気持ちが落ち込んでいる。さきほどハンマーナイフが修理から戻った。


背丈ほどまで雑草が育っている。しばらく草刈りが土日の仕事になる。