菊川さんお人柄の一枚

前の仕事。さかのぼれば20年以上。

菊川さんが宇部市朝日町で画廊を構えていたときからのお付き合い。共通点は「人の好き嫌いがつよい」そのお互いが今までなんとなくニコニコ談笑できている。

芸術のことはわからないから菊川さんをそこは師とあおいでクソむつかしいピカソでも傾聴している。最近はドストエフスキーの世界にいざなうけれど「0はあるか。ないか」と問われても焼酎は「25」ぐらいしかわからない。


夜の街を楽しんでいたころは菊川さんとよく飲み歩いた。別府温泉の発祥「田の湯温泉(田んぼからお湯が沸いた)」の木造3階建の旅館に画家の石原先生と菊川さんと3人で泊まった。料理はつくれない暖房はないが風呂はある。冬の寒さがシンシンとするなか布団を頭からかぶってワンカップ酒を飲みながらの芸術談義はいまでもなつかしい。


ここ10年、菊川さんはある決意をして断酒。私にはそれができないから尊敬している。

日曜日の画廊で菊川俊雄さんのお人柄が撮れた。


クリスマスと年末にかけて「50個増やして」など配達先からのお電話とメールが終日届く。

昨夜は「どうでも100個ほしい」のお電話。ほんとうに嬉しいが無理という理由を説明した。


鶏の数(羽数)は一定している。その産卵は安定していない、だいたい90%ぐらいが農園としては嬉しいがお天気などで変動する。つまり工業製品のように「本日はこれだけ生産しましょう」ではない。鶏の体調で採卵できる数が決まる。主役は鶏。


年末年始の数に対応して鶏の数を増やしたら需要に対しての数が増えて、そのときはよいが以後は余ったものを届けることは鮮度を大切にしたい農園理念にならない。

「ああ、たくさんご注文ありがとうございます」と余剰はございません。それをご理解くださいとお返事した。


ここ数日でお断りした数は私の手元だけでも2000個はある。正志や家内が頭を下げた数はわからない。


宿泊業界や飲食店には政府からの配慮がみえる。その旅館や飲食店に食材を届ける業者やお土産をつくる業者、ガソリンや交通機関などたくさんの業界がある。


コロナをコントロールをする政治家はまったく現場がみえていない。