遠藤周作「沈黙」がBSシネマで放送されたので録画した。ご覧になりたい方はご連絡ください。
数年前、この作品は観ておこうと映画館に行った。早い時期にテレビ放映になった。
映画館でよく理解ができなかったことが2度観るとわかる。
キリシタン弾圧下の長崎。オランダ人宣教師を殺すか改宗(仏教)させれば人々のキリスト教は絶えると幕府は考えた。
賞金で密告推奨。踏み絵などで教徒をあぶり出した。火責めや水責め、逆さ吊りの現場は公開され宣教師たちも密かに遠くからそれを見て神に助けを乞うが奇跡はあらわれず凄惨に殺されていった。
その現場を繰り返し見て、自分たち宣教師が布教にきたことによりこれほどの不幸をおこしている。という心境にまでなる。
約3時間の録画を観終えて文字が読めないエンドロールまでみた。
ギタリスト村治佳織が、入江ごとに数多く点在する五島の教会を訪ねる番組があった。
その解説で、江戸時代後半、大浦天主堂の建築がおわったころマリア様を拝ませてほしいと人々が来るようになった。日本でキリスト教は絶えたとバチカンでは考えられていた。
五島の島々に信仰のともし火をいだいて隠れ住んだ人々。書き物にすればキリシタンの証拠になるので祈りの詞は口伝で伝承。観音像がマリア様。山のなかに祈りの場所もたくさん残っている。
信仰の力。その力で幸せになる。反対に戦争にもなる。
さわやかな朝をむかえた。6時半からお昼まで農園内の草刈りをした(昨日は隣接地の耕作放棄地)。9時ごろ屋根に布団を干した。
午後からも外での仕事はあったが日曜日。人並みに少しは休日を楽しもうとシャワーで汗をながしてお昼はロング缶。大の字で昼寝。
「あだち美術館」3枚更新しました。
昨年のきょうの朝。犬と散歩をしていたときの空の雲が凄かった。犬を放ったらかしにして全速力で部屋まで戻り夢中で撮った3枚。
もうこのような雲は見られないかもわからない。
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黒田悦司 (日曜日, 20 9月 2020 16:26)
沈黙、読みました。足立さんの深く読み取る心根に、脱帽です。
ラング缶も気分一新する。
ただ今、結婚50年史を編集中、年賀状を切り口に、夫婦のあり方も振り返っています。遠藤周作はいいですね。心に沁みます。
あだち です (日曜日, 20 9月 2020 16:39)
黒田先生コメントありがとうございます。
書籍は難解で挫折しましたが映像は最後まで観ることができました。最近、藤原てい「流れ星は生きている」を読み引き揚げ(難民)のご苦労を知りました。書物は、何年たっても故人にあうことができる紙の墓ですね。
誇り高い日本をつくらなければ。