台風一過の月曜日

土曜日、長門市野波瀬港で漁船の台風対策に余念がない。底引き網船は僚船どおし漁網で台風にスクラムを組んでいた。極楽寺の9月伝道掲示板。


毎年のこと。台風シーズンは農園も心配事がたくさん発生する。

一番は風。周囲を山に囲まれている地形ではあるが、東側は川の両岸が山。つまり川に沿って山あいから絞りこまれた風が到達するのは農園。

15年ぐらい前、この絞りこまれた突風が唸りをあげて農園を襲った。鶏舎の屋根の全部が空に舞い上がった。しかも豪雨。気持ちが折れそうになるほどの試練だった。


ミツヤ工業の山本社長に「人手がほしい」と頼み、なんでもできる4人を派遣してもらい、倒木の撤去などやってもらった。その最中に電話、お客さまで難病の子どもさんと暮らしている(主人は長距離ドライバー)お母さんから「車の出入りができません。大きな木が倒れました。娘が万一のとき車が出せません」と頼まれた。チェンソー持って県道は倒木で通れないので道をさがしながら現場に行って車が往来できるようにだけはした。


山口市内の団地の断水が長期間。この団地に3軒のお客さまがあった。田中の奥さま(子どもさん二人)に500㍑に満水のタンクをトラックに積んで置いておきましょうと言うと、しばらく考えられて「うちだけ助かっても」と。

ならばと20㍑のポリタンクを3個買って、弁天池の水を3軒にお届けした。


厚狭が川の氾濫のときは長期間の停電。妙徳寺は月曜日のお届け。災害時は地域の拠点になっているが電気がない。月曜日の配達でそれがわかったので夕方、農園の発電機とガソリン20㍑。延長コードも持ち込んだ。


台風が間近になるときから情報はテレビでもネットでも見ないことにしている。

できる万全のことを済ませて、神様(母や西君の御霊も)に大難なら小難に、小難なら無難にとかしわ手に祈る。

いつもと同じように寝酒で横になる。


2時ごろ、まくら元の愛犬が落ち着かないので目が覚めた。

正志が作業場(階下)で寝ている「明朝の早い時間に農園に来ます」と言った。どれだけ遅くなっても農園で泊まれと命令した。全部の仕事を済ませて自宅にもどり、それから夜遅く農園に着いたと家内。

作業場に用意した布団を使わず寝たようだった。


ニュースが1日前から「経験したことがないような」という表現は全くあたっていない。たしかに風は強かった。犬が怯えた。けれども19号のときは自宅の外壁に近くの屋根から飛散した瓦が突き刺さり、床波港の漁船が住宅地にあがった。私の釣り船も被害甚大で船はやめた。

あれに比べたら、鶏舎の屋根が吹き飛んだときに比べたら、農園を吹き荒れた台風は経験した風より小さいと思った。


3時に停電。正志が発電機をまわしてくれた電力は水まわりを動かす。トイレや台所の水は使える。灯りは準備はしてきたが夜明けまでは乾電池のカンテラでなんとかなった。


日曜日(昨日)、きょうの配達を済ませた。一件だけ遠距離で職場のお届けはお休みなのでお届けしようがない。メールで「木曜日、ご希望の数をお届けできます」「いつもの16個を木曜日に待っています」と返信。


9時、少し風がおさまったので往復2時間。職場はお休みだったが裏口から入りお届けした。

それをメールで連絡した。即座にお礼のお返事をいただいた。


9号から続いての10号。日曜日の配達もやったので曜日感覚がない。

今夜はよく寝て、火曜日の朝をむかえたい。

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コメント: 1
  • #1

    下関のバ~バラより (火曜日, 08 9月 2020 05:47)

    お目覚めはいかがでしょうか・・・見えない所でコツコツと、精一杯のご尽力。明日は感謝してスペシャルエッグを戴きます。今日も気の抜けない配達、ご安全に☆