昼寝のお伴は缶ビール2本

木曜日にお届けしている内日の電器店。

店主は80歳も中ごろと思う。お店で見かけることはまれ。軽トラに修理道具や数々の部品、脚立にヘルメットを整然と載せて過疎の地域を修理専門で走り回っておられる。

店番は、満州引き揚げで辛酸をなめたばあちゃん。


開業50年の表彰状が届いた。ばあちゃんが「おめでとう、よかったね」と言っても紙きれに見向きもしない店主。

家電メーカーから店の名前入りで商品カタログがどっさり届いているが開封もしていない(お店にカタログ代の請求は届く)。地域の人は量販店で買う。修理はこの店に頼む。断れば地域は困る。

盆踊りの照明配線は、資格を持っているじいちゃんがになう。ヘルメット姿で高い脚立にあがり黙々と汗を流す。


朝は道路にたち学童の登校を旗をもって見守る。

下関掃除に学ぶ会が地域の小学校トイレに取り組んだとき参加。その後、私にカネヨンとメッシュがほしいと言われたので持参した。

一人暮らし老人の家に修理で行くと便所が汚れていることがある。そのときは掃除をして帰る。


世の中、叙勲などわけのわからん褒章の紙きれに右往左往する者がひしめくなか、人生を終えるまで地域のお役にたつ生き方をされている。

このような人たちが日本を興した。私はじいちゃんを尊敬している。


いまの政治がつくづく嫌になっている。それを言えるのは一票。もう世襲や人気者をかつぐことはやめなければならない。政治が悪いのは政治家を選んだ国民の責任である。


太秦教会のお供えを美祢市から宅配した。その足でカメラを忘れた加奈ちゃんのお店に着いたのは8時半。11時の開店前の仕込みに加奈ちゃんもスタッフも真顔で挑んでいた。


長府に大口のお届けを済ませて、神田さんのお宅に加奈ちゃんパン二本をお届け。お庭の薔薇が咲き乱れ状態。訪れた方にご主人が薔薇の本を片手に案内されていた。

白ワインを頂戴した。


農園の金曜日は海軍と同じでカレーライス。それに缶ビールを2本。1時間ほど午睡。

電話が1度も鳴らなかった金曜日が終わった。