飛ぶ教室 忘れてはいけないこと

昔のこと。パチンコ好きの友人が日曜日に致命的な負けをした。その夜、彼は私に「もう絶対パチンコはやめた」と宣言した「いつもの決心か」と笑ったら彼は真顔で「きょうの絶対は、いつもの絶対とちがう!」

私は「絶対」には二種類あることを知った。


土曜日は昨夜のラジオ、高橋源一郎先生の「飛ぶ教室」を配達中に聞き逃しサービス機能を使いたっぷり学べる楽しみがある。

昨夜のひとコマ目「秘密の本棚(先生が一冊選んでくる)」は、イタリアのパオロ・ジョルダーノという物理学博士号をもつ小説家の作品「コロナの時代のぼくら」なんと初版は先月。

2月、世界中の感染者が85000人。うち中国が80000人というときから執筆をはじめていた。ましてや国境封鎖までやったイタリア人小説家がそれを予見していた。

翻訳され出版されて書店にならんだものを先生はすでに読まれていた。内容はエッセイ風らしい。


はやくもとの生活に戻りたい。それだけ戻りたい生活だったのか。戻らなければならない生活と戻ってはならない生活をいまコロナの渦中で全世界の人々は見極めている。


つまり病や災害、戦争などの渦に巻き込まれているさなかには「なぜこうなったのか」と考える。けれども、それが過ぎ去ってしまうと苦しいこと、悪いことは忘れようとする。そのとき渦中で見つけたこれからの生き方までをも一緒に忘れてしまう。

そのことが「あとがき」に書かれている。さらにカミュのペストの末尾にも。ペスト菌は死んではいない、あの大流行で1億人もの人間が亡くなったことを忘れたときネズミたちと一緒にあらわれる。


私は以前、ビールとホルモンにテールスープ三昧だった。靴が履けない、犬の散歩が地獄の痛風を発症した。あれから食生活をガラリと変えた。

「絶対パチンコはやめる」宣言の男は、翌月の給料日に「ホールを見にだけ行ってくる」と。


写真はきのうFacebook投稿のものです。

キャプションもそのまま載せます。


⏹️しんあい農園です

善意のたまご1000個のうち300個目。下関市金比羅交差点近く「あの米店」にきのう100個、午前中にお届けした。

前田亜樹さんたちが、その100個も利用してくださりチャーハン5升分・ウィンナー150本・卵は140個などの材料でお弁当112個をつくり地域の子供たちに届けられた。

前田さんの活動をまだしっかり理解していないので説明不足です。

Facebook(前田亜樹さん)ご覧ください。

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コメント: 2
  • #1

    神田英子 (土曜日, 16 5月 2020 23:59)

    前田さんの件、今日の山口新聞に載ってましたね。

  • #2

    あだち です (日曜日, 17 5月 2020 19:10)

    神田さんありがとうございます。
    山口新聞、まだありましたら水曜日に見せてください。