文学が少しわかった 嬉しかった

きのう狂犬病予防接種から戻ったゆきちゃん。

首輪などすべて頑丈仕様。ビニール被覆のワイヤー、その付け根は、ユンボで150cm掘った場所に長いプラスチック杭をユンボで打ち込み、小石でつき固めて埋めた牛でも繋げる杭。体は小さく12kgと軽量でも引っ張る力は強力。


先月の17日でまる一歳をむかえたが、まだまだ子犬でとてもしろしい。


これまでにたくさん保護犬の世話をしてきた。今年の秋で農園生活12年、防府市で捕獲された野犬のハッピー。私も高齢者なので犬はハッピーで終わりと考えていた。

SNSのご縁で下関で生後まもなく山で保護された3頭が紹介された。年齢的に無責任になるので知らないふりを数日していた。そのあいだも飼い主があらわれない。


この子犬を最後まで世話をする。それを私の老後の励みにすればよいとおもいはじめた。そして飼い主として手を挙げた。


土曜日は萩市など配達。旅館やホテルなどのご注文はすべてキャンセル。個人の配達のみで荷台に積んだたまごの数は少ない。

けれども細い根っこが樹を支える。それを「良樹細根」と教えてくださったYellow Hat創業者の鍵山秀三郎先生。それを心がけてきて農園の今がある。


2週間にわたり「新日本風土記」は北前船を特集した。鉄や米、魚に昆布そして人を3000㎞の海路で流通させた食と文化の大動脈。あの海路がなければ日本はなかったことがよく理解できた。


シルクロードより以前、アイアンロードとよばれる鉄を運ぶルートがあった。この鉄を手に入れた人類は「はみ」を考案して、野生の馬を使う技術を獲得した。人の移動や武器に農耕が飛躍的に進んだ。

歴史はおもしろい。


土曜日の朝、楽しみは昨夜のラジオ番組、高橋源一郎先生の「飛ぶ教室」ラジオアプリの聞き逃しサービスで今朝も2度聴講した。

昨夜は「文学」が柱になった。私の頭で理解できたことは、医学、工学などとちがい、使い道のよくわからない文学。それを教える側も「これは儲かりませんが」と前置きではじまる文学。

けれども、いまの世の中で生き方を見いだせるものは医学でも工学でもない。それを高橋先生は文学にあると喝破された。それを実学と教えていただいた。

2度も聴講して私の府に落ちた。