原田さん訃報

ブライダルハウスハラダヤ社長から携帯電話に深夜の着信。早朝気がついた。

7時、着信を折り返した。やはり訃報だった。

ハラダヤを創業された会長、原田幸治さん(80歳)がお国替えされた。


金光教東小郡教会でご信心をされた。その教会が5月に布教100年記念祭をお迎えする準備を、病院のベッドから準備メンバーを激励しておられた。


私が前職のとき「上田さんと自宅で飲もう」とお誘いを受けた。

私が企画した「縄文杉ツアー」のあと、暑い夏だった。屋久島メンバーの上田さんと原田社長(当時)のご自宅を訪ねた。ブライダル関連の美容室、式場など多角的な経営手腕の社長のお宅。私と上田さんはスーツでお宅をさがした。


お宅は、使われていない古い店舗の脇、倉庫を改築したような窓のない狭いところだった「今朝、魚市場で買った魚を家内と造った、冷房がないからシャツとステテコでやりましょう!」と言われて度肝を抜かれた。

「冬は、すき間から雪が入ることもあるんですよ」と笑顔の奥さま。


我慢ならんので「ご自宅の建築は?」と聞いた。教会奥津城と会堂ご造営が終わって自宅をつくります。とご夫妻が笑顔だった。

ご自身のことより、参拝する教会や金光教全国の信徒活動のために時間と財をつかいたいというお人柄だった。そこに至るまでの人生はしっかり聴かせていただいている。


10年ほど前「新築したから上田さんと来ませんか」とお誘いをいただいた。ハラダヤ本店に車をおいて歩いてすぐの場所に新築があった。

玄関を入ってすぐ左は神社本殿のような祭壇。空調の効いた客間ではなく、空調の効いた台所で奥さま手料理と大吟醸を堪能した。


明日の夕方が「通夜」水曜日「葬儀」新型コロナで近親者だけで父を見おくりたい。母が足立さんには主人が会いたいと思うとご長男の社長に言われたらしい。

水曜日のお見送りはかなわないが、明日の夜はお見送りに参列させていただきお礼の玉串を捧げたい。


屋久島縄文杉ツアー。安房の宿、歩いた道中は底抜けに楽しかった。その仲間、馬場敏郎、吉見千恵子、膳師豊、垣内紘一そして原田さんも逝った。


写真は20年ぐらい前。農園宴会。

真ん中が原田さん。右が松村御大。左が上田さん。