たまち商店街で やさしさ発見

きのうラジオ番組、ファイナルの「すっぴん」をNHKラジオアプリ「らじる❇️らじる 聴き逃し」で何度も聞き返した。

高橋源一郎先生、毎週のコーナー「源ちゃんのゲンダイ国語」は、源ちゃんセレクト一冊を源ちゃん風に読み解いていく。最後の30分の書籍を選ぼうと時間を費やしたが、8年続いた最後の30分にふさわしい本が見つからない。

「そうだ、短編で書きおろせばよい!」と答えが見つかった。


そしてタイトル「さよならラジオ」が書き上げられた。朗読を聴いている藤井彩子さんが嗚咽をこらえている声がマイクに入り、クライマックスは源ちゃんの声までうわずった。

私が何よりも感動したことは、持ち時間内で朗読が終わる作品と朗読の技量(実は、ラストシーン。壊れたラジオから音楽が鳴り出して幕。つまり音楽で微妙な時間調整まで作品に組み込まれていた)

競馬評論家ではなく文筆家として高橋源一郎先生が輝いた。


今朝は雨。萩市に着いた6時すぎは雨足がつよかった。毎朝歩きたいと思っている。雨の日に濡れずにしっかり歩ける場所をいくつか知っている。萩市は、たまち商店街アーケードがそれにあたる。藩主が参勤で三田尻までの往還道は、この商店街を通っていたらしい。

商店街はシャッター街になっている。その道端にカゴが置かれて山口県というより萩の方言まるだしでダンボールにメッセージが書かれていた。

とくに「もったいなーから」はなつかしかった。落ちた夏みかんに「もったいない」とわざわざアーケードまで運んだ心やさしい方を想像できて嬉しい発見だった。


4月の声をきいて草刈りをはじめる。けれども暖冬多雨で雑草の元気がよすぎる。

明日から草刈りなど春の仕事をはじめようと思っている。