岡本拓也さんありがとうございます

月曜日の配達は山口市陶の岡本さんからはじまる。

今朝も6時20分の定刻に着いた。1週間前は真っ赤な朝焼けを撮ったが、日の出が早くなり今朝は朝焼けのあとだった。愛犬(ラブラドール)のレオが遊んでほしくて吠えまくる。頭を抱いて落ち着かそうとしたらますます吠える。


たまごをお届けする所定の場所に、代金と栄養ドリンクそれと、拓也さんが昨夜私宛に書いてくださった複写葉書が添えられていた。


私信をブログで載せることはマナーに反するかもわからないが、岡本さんと私の間柄だからお許しいただける。


複写葉書は、葉書にしたためた内容が手元に残るようカーボン紙を利用する。お掃除の鍵山先生が、複写葉書の教祖のような坂田先生を全国に紹介され広まった。


40年ぐらい前から毎日新聞の山口県版に「葉書随筆」が続いている。文字数を数えたことはないが般若心経は240文字らしい。

和田健(担当の方)さんが葉書随筆を称して240字の文学と言われたのは、葉書に押し込められる文字数はそれぐらいでおさめないと書くスペースがなくなる。


つまり、葉書の空白を相手にするには、書く内容とそれをまとめる力が必要になってくる。

岡本さんの葉書。ここまで葉書の面積に文字数で迫るまでには一朝一夕では到達できないことはわかる。


内容は、岡本さんの赤裸々な心情が短い文字からグッと伝わる。教養を強調したいと言葉づかいの美辞麗句を並べた背伸びの文字は、出したおのれの自己満足しかない。


「書く」ということを私に教えていただいた方は、20数年前の唐戸魚市場専務だった松村御大「社長は社員に伝える努力がいる」と尻を叩かれてはじめた週刊「社長通信」。御大はひたすら複写葉書と月刊「ふく福通信」を続けておられる。


岡本さんのお母さん90歳をこえられた。数年前に余命宣告を受けて積極的な治療をやめられた。それから浮腫みがなくなり食欲が盛り返された。

いまは、ご自宅から近いケア住宅。近くを通るとき立ち寄るとパジャマではなく、このまま街に行ける支度で生活をしておられる。

そのお母さんに拓也さんが葉書を出しはじめた。それにお母さんが葉書で応える。習字と味噌づくりは達人の域までのお母さんの筆跡が弱々しくなられたが、息子からもらう葉書が生き甲斐になっておられる。


頂戴した一枚の葉書が、心ゆたかな月曜日にさせてもらえた。岡本さん、ありがとうございました☺️