温泉とビールと昼寝の金曜日

今朝、外の水道蛇口が凍った。

日中は乾燥注意報が出て消防署の広報車が火災の注意を呼び掛けてまわり、市役所からも注意喚起のメールが連日届いている。

2度枯れ草を焼いて大慌てをしたことがある。春が近いころ、枯れた草が風にふかれる日がある。


燃やしていた紙くずが舞い上がり、その枯れ草に落ちたとき火が着いた。燃え広がる火のスピードに驚いた。幸い、平スコップを近くに置いていたので火の先回りをして懸命に消火した。


死んだ鶏は焼却炉で処理する。その炉は熱くなり地面の芝のような枯れ草に火が着いていた。犬が激しく吠えるので外を見たら煙が地面に広がっている最中だった。そのまま山に到達したら惨事になるところだった。上着と長靴で事なきを得た。


日中は乾燥でも、真っ白に霜がおりた早朝は遠慮なく燃やせる。たまっていた糞を受けた新聞紙などを焼却場、といっても地面を掘った大きな穴。それにいれて火を着けた。

昨夜の風もおさまっており火柱は真っ直ぐのぼった。煙は、荒滝山からおりてくる冷気に押さえられて、全部が地面を這って、川土手をおりて川面一面に漂う。

水鳥たちは煙たくてギャーギヤー騒いで飛び去った。


泊まった家内は金曜日の配達準備を4時ごろからはじめた。きょうは正志が山口市・防府市から新南陽市を私の愛車で走る。

映画館で観た「あなたへ」がテレビ放映され録画していたので朝ごはんができるまでの時間で見終わった。ストーリーを俳優高倉健がつくりあげた。

最後の舞台、平戸は一昨年に訪れた。わが家の古い車にナビはなく、そのときタブレットのGoogleをナビとして使うことを知らず呼子から平戸まで珍道中をした。


30分ぐらい走った先に赤い大きな橋がある。それを渡ったら平戸とガソリンスタンドの方から教えてもらった。

大きな赤い橋が海に掛かっていた。それを渡って相当走ったとき「?」道路が未舗装になった。その未舗装の道の真ん中には雑草がはえている。


Uターンして民家を訪ねて「ここは平戸ですか」と聞いたら、おじいさんが「車にナビはないのか」と笑われた。ここは福島という「島」だった。

道に迷った。けれども福島の山から眼下にひろがる棚田の絶景を見ることができた。

その後、健さんが渡った平戸大橋を通過できた。


平戸の旅館。サプライズで「夜の平戸を案内しましょう」と成り行き。松陰先生が2ヶ月滞在されたことや、お寺とキリスト教会が混在している文化。造り酒屋まで案内していただき試飲、試飲で至福のときを味わった。

それを思い出した。


半月前、「どんぶり一杯」のふく鍋の残り汁を家内が冷凍しており、くわえて先日の「からと屋」宴会でタッパーウェアで自己責任で持ち帰った「ふく皮」も放り込んだ雑炊が朝食。酒が欲しかった。


山口市「温泉の杜」まで約1時間も運転したくない。10分の「くすくすの湯」はコロナで休館。持世寺温泉に決めた。

掛け流しのぬるいお湯に身体の芯まで温まるほど40分ちかくで運転疲れをお湯で流した。

あがったら豆腐工房で、まだぬくい木綿豆腐(270円)と無料の卯の花ひと袋。農園帰り道のコンビニで恵比寿ロング缶を買って1000円でお釣になった。


午後から昼寝。

今夜は屋根に干した布団でしっかり寝られる。


大樹の根っこは農園ちかくのお寺。


20数年前、台風が通過した岐波海岸で倒れた松の巨木があった。磯村千代子先生が「教え子が松の根っこを掘っている」と連絡してくれた。現場に行ったら鍼灸師の男性が掘っていた。

地域の子供たちに大樹を支えた根っこを見せたいと笑った。手伝うと言ったら断られた。

数ヶ月後、あらわになった根っこを大勢の子供たちに見せた。むつかしい言葉は言わずに。

翌日から彼は根っこを埋めもどした。