寝てばかりの金曜日になった

10年以上まえ、下関市内の鮮魚店から電話をいただいた。地域で買い物に通われる奥さま方数人から「魚は新鮮、できればたまごも新鮮なものが手に入らないか」と言われた。知り合い何人かに聞いた結果、木曜日に市内を配達している「しんあい農園」があるとわかった。

お店は貴船町の配達先、金剛住器のちかく住宅街。元気のよい店主と奥さまで商われている。お店で売られる以外に宿泊施設や飲食店とのおつきあいが多いらしい。


木曜日、朝8時の定刻にお届けする数も次第に増えて、今は10数人分を届けている。


木曜日、6時半は必ず唐戸魚市場に立ち寄る。店主は角島海域で揚がる魚を扱う店で主に仕入れておられる。前夜、お店の営業を終えた飲食店やホテルから翌日の注文電話が入る。

漁で注文の魚がとれるかどうかはわからない。まして海が荒れておれば漁船は出ない。それでも、注文の魚をさがして市場を歩いている。


写真は木曜日に仕入れた甘鯛。萩沖の釣りだと。もうひとつ甘鯛があった「てぐり」と呼ばれる漁法(網)で釣りと比べたら見栄えはおちる。


今朝は何を買いましたかと毎週聞かれる。済州島の鯖と言うと「脂はあるが鮮度がね、でも焼いても煮てもええ」私は刺身が予定だった。先週は特特大のイワシをふた山買って刺身や煮付けが最高に旨かった「今週はイワシとカツオのタタキ半身を買った」と言ったら「きょうのイワシは岩手県、先週は千葉県だった。今朝、千葉があったら買いたいと思ったがなかった」


毎月「今月はどんな魚がええかね」とたずねている。


金曜日、数年前までは山口市から防府市、新南陽市を配達していた。毎月6千キロメートル以上運転しているの体力の限界を感じて正志に「配達先を覚えたほうがよい」という理由で、私は金曜日は自由な1日を獲得できた。


その自由を満喫する金曜日。やっぱり3時にぱっちり目覚めてしまった。外気は10度で寒くはない、焼却ゴミを燃やしたりゴソゴソ動いて6時。

昨夜は泊まった家内が朝食ができたと声をかけてくれた。

昨夜敷いた布団はそのままで朝食。食べたら眠くなり布団。起きたら9時。


湯田温泉「温泉の森」に行きたいが運転が面倒。農園から20分の持世寺温泉。掛け流しで400円。

ぬるいお湯をしっかり楽しんだ。湯上がりに隣接の豆腐工房で「開店前」ぬくぬく木綿豆腐と揚げ豆腐。無料の卯の花ひと袋を手にして戻った。


ロング缶で豆腐と野菜で昼ごはん。


録画している映画や番組を観たいと布団に転がったら寝ている。目がさめてもまた寝てしまう。その繰り返しで夕方になった。

自由を満喫する私の金曜日はこの程度。


そうそう、鮮魚店は「魚仲」さんと申します。