シルバー民主主義?知らなかった

猪肉。農園生活をはじめる前、つまり20年前は温泉旅館特別料理の「ボタン鍋」ぐらいしか味わったことはなかった。

宮崎県綾町の本物センターで店員さんから「間違いなく旨い」と大きな猪のブロック肉を買った。当時、家内は脂身に毛が残っているブロックに降参した。

農園生活をはじめて、鹿や猪肉が容易に手に入り、家内は肉切りナイフを買って降参しなくなった。


肉の脂身を味わうには焼き肉。すき焼き。赤身はしっかり赤。脂身は真っ白。それが猟師さんの腕前。白い脂身が紫色は血抜きがよくない。


今夜は猪料理。


今朝のラジオ「シルバー民主主義」と社会学者が高齢化社会の分析で口にした。これは私には耳新しい。


高齢化社会の我が国。その国政を決める国会議員は選挙で選ばれる。つまり、選挙の一票を持っている国民の多数は高齢者。くわえて若者が投票に行かない。その結果は、国政に反映される民意はシルバーとなる。


多数決が民主主義とは思えないが、たしかに逆三角形の世代構図は国の将来課題。働いて税金を納めてくれる移民をどんどん受け入れたらよいという意見もある。

けれども、生活文化が異なる人と隣り合わせの社会になったときどうなのか。


ラジオ、きのう「すっぴん!」は映画がテーマだった。私は映画大好き。

リスナーの女性から投稿。お母さんの結婚は親が決める時代だった。添い遂げたいと決めた人がいたが、それが言える社会ではなかった。

何度も「嫌です」と両親がすすめる男性を断ったが話は決められた。

式の前、映画館に行った。彼が座っている側に腰をおろして映画が終わるまで手を握った。


その後、一度も彼に会ったことはない。

結婚した年上の男性は亭主関白。けれども妻として尽くした。主人がなくなったある日、母が映画館のことを話した。