朝は暖房 昼間は冷房

深夜、階下のゆきちゃんが激しく吠え出した。今月で生後7ヶ月でも太く威嚇する声は成犬。ピンとたった両耳レーダーが動物をとらえたと直感して階段を下りた。どの窓に行くか鎖を解いた。飛びついた窓を開けて強力なライトを外に向けた。窓のすぐそばに大きなイノシンが鼻で地面を掘り返してミミズをさがしていた。ライトを点滅モードにして大声で追ったが逃げない。車に行ってクラクションを連打したらゆっくり山に入った。


ホームセンターの苗売り場に売れ残りのゴーヤとサツマイモの苗がゴミのように転がしてあった。ゴーヤは3つ。イモは10本、全部で200円で買って植えた。

ゴーヤは鶏の金網いっぱい広がり、人が信じてくれないほどゴーヤ料理を食べさせられ、まだゴーヤ地獄は終わらない。

サツマイモも一面に拡がり元気いっぱい。けれども今朝のイノシンがすぐ近くまで掘っていた。家内が「明日の朝は掘られていると思うから、配達から戻ったらイモ掘り返してくれ」と私を見送った。


先ほど掘ったら収穫祭ができるほど。よいモノは29日の太秦教会お供え。小さいものは農園料理になるらしい。


レストラン「卯」にお届け(玄関)して唐戸魚市場に今夜の魚をもとめて夜明けの国道を走った。長府黒門を過ぎたとき、海峡を挟んだ小野田市あたりから日の出。

かしわ手をうってシャッターを押した。


休業して大分市までラグビー観戦に行った「よしの」店主に「どうじゃった」とそばに座った。観戦しながら大きな紙コップでビール6杯。仮設トイレがたくさんあり問題はなかった。

夜は佐伯市の旅館で関サバ・関アジで大分を味わった。


店主に尋ねると大概のことは教えてくれる。先日、私の疑問は「なぜ乃木大将の神社があるのか」。

御祭神は古事記の神様、代々の天皇があるなかで平家や乃木大将、中山神社に宇佐八幡宮など鎮めの神社もあると教えてもらった。乃木大将は明治天皇崩御のあとをおっての殉死で神様にまつられている。


強力な勢力で関東に向かっている台風。とくに千葉県民に追い打ちをかけようとしている自然の猛威には言葉がない。

AI万能社会でも、自然の営みには打つ手がない。


東京オリンピック。私の家だけテレビがなかったが母が「買う」と腹を決めた。

それまで、プロレスなど近所のお宅に「見せてください」とあがった。ある日、同級生の女の子の家に行った。同級生はピアノを弾いておりテレビの音が聞こえなかった「聞こえん」と言ったときそばにいた父親が「帰れ、貧乏人の子!」と大声。

その悔しさは何だったのかは何年もわからなかった。大きくなって悔しさは「変えられない運命を馬鹿にされたこと」だった。

55年まえ、東京オリンピックの日。