午後は湯田温泉をたのしめた

木曜日の夕方は疲れきっている。この日記を更新して、木曜日の配達でとくにお世話になった方にお礼のメールもしくは電話を終えたら横になる。

今朝は2時に目があいた。きょうは金曜日だから山口市内に出て少し用事があるぐらい、まだ寝てもよい。ゆきちゃんのシッコをさせて至福の二度寝。交差点で激しく衝突した夢をみて4時にはっきり目が覚めた「夢でよかった」と安堵した。


家内が泊まるので金曜の朝は好物の味噌汁ソーメン。山盛り野菜。


濃いめのコーヒーを多めにたててもらって画家 水村喜一郎さんの著書を2時間で読みおえた。

定価1600円が絶版で再版はない。中古本もなかったと木村さんが言われた理由がわかった。このなかには水村さんが子供のとき描かれたものから、美智子妃殿下の目にとまったであろう海外の街並みなどの作品がカラー印刷で何点も織り込まれていた。


両腕を失って、絵筆を奥歯で噛んで描く。だから作品が「よいだろう」という、お涙頂戴風な生き方は微塵もない。

たとえば、東京から鹿児島までスケッチ徒歩の旅をされた。貧乏旅で泊まるところは学校宿直室かお寺などにお願いする。それでも泊まれない夜は歩く、そして翌日の昼間に眠る。

静岡県では怪しいと警察署に連行されて尋問。嫌疑がはれて県内の警察署と駐在所に「両腕のない、袋を袈裟懸けに提げた青年を見かけたら力になってやれ」と指令が出ていた。県内の各地で警察官から励ましの言葉や現金をいただかれた。


家族でフランス貧乏旅のとき、子供をひとり連れて路上に座っていたらお金を投げられた。その人に声をかけてコーヒーをご馳走した。


足で毎朝髭を剃るとか面白さ満載だった。山口市のお客さまで水村さんのファンがおられる。火曜日がタマゴの配達日。きょう届けて火曜日に返却してもらったら、木曜日に木村さんにお返しできる。図書館カードに14日が貸出期限とあった。

火曜日にお返しくださいと本を職場に届けた。喜んでもらえた。


読後の感想ひとつが水村さんが大切にされている「構図」。

安いカメラを買って約1年。それを腰につけて日記に添える日常をたくさん撮った。 

「構図」を意識したことはなかったが、その日に撮ったものを見て「目線」を養うことが実際を撮ることに大切だと学習した。


火曜日に撮った山口市一の坂川。橋の上から撮る。川までおりて撮る。そのちがいがわかった。