ご縁はどんどん拡がる

木曜日、唐戸魚市場の楽しみ今朝はやめた。きのうから風が強かったので。

午前中にお届けした魚屋さんが、長崎のええサバがあったのにと聞かされて残念。


昨年12月、菊川画廊で“水村喜一郎展覧会”があった。幼いころの事故で両腕を失ったが口で絵筆とっておられる。菊川さんがとくに惚れ込んでいたので画集をお借りした。


両腕を失った画家が描いたということではなく、絵心にとぼしい私でも作品の遠近感や緻密な描写に魅了された。展覧会の案内状を配達先やおつきあいのみなさんにたくさん配った。


中越地震の被災地に「ふく鍋隊」が下関から旗揚げした。先頭は松村御大。私は美祢ICからその仲間になった。新潟往復はしこたま酒が飲めた。土産に買った新潟の酒が全部転がった。

そのなかで一滴も飲まずに私に付き合ってくださった、下関の金剛住器の木村社長。ご縁がふかくなり以後毎週たくさんのタマゴをお届けしている。奥さまが営業してくださっている。


その木村夫妻が菊川画廊に足を運んでくださった。たまたま水村さんが画廊にこられて親しくお話ができたらしい。


木村さん夫妻が、長野県の水村美術館をどうしても訪ねて作品観賞したいと思いたち車中泊で美術館を往復された。そのときは水村さん不在でご長男の館長が案内されたらしい。


その数ある作品のなかで奥さまが「これ!」と思われた作品があった。この秋まで館で展示しますが、それでよろしければと言われても「はい」とサインされた。今年中に木村さんのご自宅に作品が届く。そのときは酒を持って行きますぐらいの私。


奥さまが調べた木村画伯の自伝「両腕を失っても夢は捨てない(2002年・海竜社)」があった。下関市図書館に行ったらないのでリクエストした。結果は、もうありませんが調べたら光市立図書館にありました。

その貴重な一冊を、又貸し一週間でお借りできた。木曜日の配達で疲れて今夜は読めないが。


中越地震・菊川画廊・木村夫妻とご縁の糸をあらためて思う。