ボリューム満点の日曜日

50キロメートルぐらい徒歩の旅を毎年やっている。

昨年は長門三隅駅から萩市玉江駅まで。その目的はぬけるような日本海の景色を眺めることだった。


糸賀社長は一度だけ乗用車でこのルートを走った。離合困難な道路だったが景色は抜群だった。


下関の酒井さん。萩から下関に向かう峠が凍結したとき、海沿いの道があると教えてもらって走った。対向車がきたらアウトの狭い道を走ったが海がきれいだった。


上田さん。子供のころ玉江の海でタコを捕っていた。ある男性は「彼女ができたら、いつもあの海に連れていった」


その景色がまったく見えないまま、三隅から飯井まではとてつもない大きな山を越えた。しかもイノシシ猟があり銃砲と猟犬の声が近くで聞こえたときは怖かった。飯井から三見までも山越え。三見からゴールの玉江までも山越え。海がなかった。歩いたけれど達成感のない疲れがのこった。


毎週土曜日のそう早朝に玉江駅前を通過するとき「大型車通行不可」の看板が細い路地にある。あの道を歩いたら三見まで海が見えると確信していた。


ジリジリ照りつけるより小雨ぐらいがよい。7時半に玉江駅に車をとめて三見駅を目指した。


歩くときの準備は、足の爪を整えて靴下は重ね履き。履き慣れた靴と雨具を持った。私が萩市で一番好きな風景は玉江のお寺。歩きはじめてすぐにお寺の下に着いた。観音院というお寺だった。お参りができた。

玉江を過ぎると右手に噂の日本海。三見までの2時間の半分は海が楽しめる。残りの半分は狭い道路に苔がはえている秘境ルート。玉江から三見まで一台の車、一人の人とも会うことはなかった。

三見駅から玉江駅までひと区間190円で戻った。


秋晴れの時期、この日本海堪能コースをご案内します。ご希望の方は挙手してください。


写真から伝わりませんが、日本海は波の音と石の音が聞こえます。私の拳ぐらいの石が波で音を出していました。それが海岸全体から聞こえるので驚きました。


今朝、窓から外をながめてがっかりした。昨夜、農園全体にイノシシバリアとしてめぐらしている漁網からイノシシが入り敷地内で大暴れして地面を掘り返していた。

半年で30頭近くも捕獲したがまだまだ攻めてくる。どこから入ったかを確認に歩いたら一ヵ所「ここ」という場所があった。

きょうのうちに対策を施しておかねばならない。掘り返された場所はユンボで平らに整地したほうがよい。仕事が増えた。


萩市まで走る愛車から異音が聞こえる。明日から配達の要として活躍してもらいたい。防府トヨタの岡本さんに「1時までには行きます」と電話をした。

問題箇所は、またしてもネズミがホースを噛り、アクセルをゆるめるたびにヒューヒューと音を出していた。ネズミ対策のテープを整備の方が巻いてくださった。


きょう一番驚きの出来事は、柱時計が一時間も電池切れで遅れていたこと。外の明るさと時計の時間を比べたらあきらかにちがう。時計よりも自分の感覚が正しかったことに驚いた。