わかる そのタイミング

1月の終わりは、1週間のうち一番配達距離と軒数が多い木曜日になった。早朝から冷たい小雨もくわわった。防寒と防水ウェアで5時半にスタートして4時半に農園ゴールインした。


写真は、きのう下関市美術館の駐車場で撮った「田上菊舎」を顕彰する石碑。

5年前に90歳ちかくで亡くなられた東岐波の礒村千代子先生。阿知須小学校をふりだしに教員生活、なかでも障がいをもつ子供たち教育や、ふるさとの古老から聞き取った民話。戦争未亡人から聞き取った苦労、それをベースに戦争反対を地元新聞や自費出版された。私は出版で先生にご縁をもち、その後「宇部掃除に学ぶ会」の第一回は東岐波小学校。校長説得に「ええことは、やったほうがええ」と私の支援者になった。


その礒村先生が「菊舎」顕彰会のメンバーだった。いつも菊舎の功績をあつく私に語られたが私は興味がなかった。あれから20数年、長府歴史博物館に足を運ぶようになり、礒村先生が語った菊舎にであった


30年ぐらい前、内蒙古の旅をした。北京からハイラルに向かう小型プロペラ機の狭い機内で日本のおじいさんが3人おられた「どこに行かれますか」と聞いたら「ノモンハン」と言われた。そのノモンハンが当時の私にはわからず「お気をつけて」と握手でわかれた。

いま「ノモンハン」が多少なりとも、そこで何があったのかがわかった。もっと敬意をあらわすべきだった。


長い人生の時間のなかで、こちらのアンテナがととのっていないので、向き合ってくれた方には失礼な対応をしていた。人とのご縁も双方のアンテナが一致したとき誕生するのではないかと思う。人生のタイミング。


『トイレ掃除の心得』


 トイレ掃除の心得は、思い切って素手で行うことです。しかも両手をしっかり使う事です。

 目というのは、非常に臆病にできていますが、手は勇気があります。

 汚い物でも、一度触ってしまえば何ともないものです。

 私は、いまでは、トイレの雑巾で顔の汗を拭いても、何とも思わなくなりました。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)