約束の海 読み終えた

山崎豊子「約束の海(古本 334円)」を読み終えた。


帯びに🔶読者の皆様へ🔶戦争は絶対に反対ですが、だからといって、守るだけの力も持ってはいけない、という考え方には同調できません。いろいろ勉強していくうちに「戦争をしないための軍隊」、という存在を追求してみたくなりました  後略


潜水艦「くろしお」が民間船と衝突した海難事故を著者が克明に調査するなかで、自衛隊本来の任務が浮き彫りにされた。そのなかで潜水艦乗船隊員は全員遺書をしたためることが義務となっていることに驚いた。


作品は山崎豊子さんの遺作。しかも未完成でご本人は亡くなられたが、編集室スタッフが遺された膨大な資料から「約束の海」、その後  として頁を綴られた。


過酷な戦争体験をされた著者が読者と一緒に考えませんかと提議された作品だったと思った。


月曜日の配達先に海上自衛官を退官された方がおられる。現役では気象に従事しておられた。空手は教える立場におられた。

何度か潜水艦任務もされた。隔絶された海中でとにかく狭い艦内のなかでは強い精神力が問われる。その褒美だと思うが食事は満足できた。

多くは語られなかったが、いまの日韓関係を憂いておられた。


大晦日の「朝まで生テレビ」自衛隊の予算や装備について否定と賛成の論戦に森本 元防衛大臣が終止符をうった。

🔶先の戦争で硫黄島や沖縄を連合国が陥落させたとき「本土決戦」を唱えた陸軍将校がいたが、現在の専守防衛はその本土決戦ということになる。そうならないための予算や装備だと認識している🔶


私にはよく理解がてきた。


『心を磨く』


 人間の心は、そう簡単に磨けるものではありません。

 ましてや、心を取り出して磨くなどということはできません。心を磨くには、とりあえず、目の前に見える物を磨き、きれいにすることです。

 特に、人の嫌がるトイレ掃除を永年続けていると、知らず知らずのうちに自分の心も磨かれ、浄化されるような気がします。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)