タヌキと歩いた八時間

JR 厚狭駅に車をとめて下関駅は7時半に着いた。

私の正月2日は「歩く」と決めている。小月までは4月「海峡ウォーク30キロ」の逆コースを歩き、小月からは国道2号線を厚狭駅までと計画した。


赤間神宮に参拝のあと、前田から野久留米街道の山越えルート。その峠に年末イノシシ予防の中古漁網をいただきに行った場所がある。その横に立派な会社があり「ヒロナカ」の看板だった。下関で掃除の会を松村御大が立ち上げたときヒロナカ社長やシモバン松本社長、当時は梅寿軒の倉本さん。兎の金刺さんも仲間にくわわった。そうそう、河久の望月さんもおった。

ヒロナカさんとシモバンさんには農園建築のとき大変お世話になった。


巧山寺・忌の宮神社に乃木神社を参拝。JR 小月駅で休憩中にタヌキがあらわれた「もう、よう歩いたから電車で二駅の厚狭まで行ったらええわいや。無理はせんほうがええぞな」と耳元で囁いた。

やっとあらわれたかタヌキ!私の人生、峠を越えようとするとき必ずタヌキが出てくる。

「おい、タヌキよ。ここまで5時間歩いたから疲れた。けれども歩き終えた達成感を正月に味わいたいからなんぞ。こらから先の人生でも誘惑に出てこい。可愛いの」と握手で別れた。


厚狭駅の到着は3時半。明日から今年の仕事がはじまる!


『志を高く』


「山高くして、月上ること遅し」

 高い山の麓にいると、月の出てくるのも遅い。山が高いからなかなか月が見えない。つまり、自分の志が高いゆえに、自分の願いに到達することが遅く、なかなか叶えられないという意味です。

 それでも、諦めることなく、初心を貫き、大きな志に挑む。

 こういう考え方がとても大切だと思います。


(PHP研究所:鍵山秀三郎『一日一話』