補聴器で人生が新鮮になった

火曜日は、配達最初のお客さまが農園から近いので7時ごろ農園をスタートする。それまでに済ませておく仕事も落ち着いてできる。

日曜日にイノシシが掘り返した場所をユンボで整地した。昨夜はその近くを荒らしていた。農園は漁網でイノシシ対策のバリアをめぐらしているが、車が通行する川土手の道だけは夜とはいえ遮断することはできない。そこから入ってくるイノシシ。今夜は強力に点滅する赤いランプを設置してみよう。


朝エンジンをかけたら農園に戻るまで止めない。車内の温度をあげないことが目的。

撮影は配達を終えて農園に戻る途中に設置されている温度計。経済こそが人類の幸せのような錯覚に「そろそろ気がつけよ」と世界的に異常といわれる気象に神様が警鐘を鳴らしているように思う。台風21号も小笠原付近で発生した。


80歳を過ぎた農家の夫婦。ご主人は、深夜の横断歩道の信号が赤なら、車が1台も見えなくても青に変わるまで待つような直角人間。炎天下でも背筋をたてて畑に向かわれる。難聴で会話が成立しないけれど笑顔で毎週挨拶が成立している。きょう「こんちわ!」と畑の主人に声をかけたら「おお!暑いのぉ」と返事をされた。そばに行って「聞こえたかね」と言うと、両耳の補聴器を指さして「これのおかげ」と嬉しそう。

地域の会合に出ても聞こえない。テレビもラジオも聞こえない。ばあちゃんが耳元でたっけってご飯がわかる数十年を暮らした。もう長くはないから最後の贅沢と決心して買った補聴器は71万円。来週から野菜の話をしましょうやと盛り上がった。


『艱難を喜ぶ』


「吾ら、艱難をも喜ぶ。そは、艱難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ずると知ればなり」

 聖書の一節です。

 人間は、困難な目に遭うと忍耐力が生まれます。

 困難こそが忍耐力を育む唯一の方法だと思います。

 忍耐力ができてくると、何事にも練達をし、希望が生まれてきます。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)