唐戸魚市場が閑散としていた

6時半。唐戸魚市場に立ち寄ったが懇意になった魚屋の何軒かは休業。台風12号の余韻でうねりがあり漁船が足どめになっているらしい。何もかも買わなかった。


南風泊では「ひれ酒」用のひれが天日干しされていた。


宇部の井筒屋百貨店が年末で営業の幕をおろす。その前身「ちまきや」には子供の頃の思い出がある。1階フロアーにガラス張りされた一角は「ちまきや饅頭」のオートメーション。機械が自動でつくる饅頭製造工程がまる見えでとても驚いた。屋上には遊園地もあった。


井筒屋百貨店が時代の波におされて閉店。前の仕事をしていたころは紳士服売り場で体型をとってもらい。何着か買ったぐらいの私の井筒屋百貨店。シャッター通り商店街と同じように思う。

その「時代の波」は消費者ニーズ。古い品物でも売り手と買い手の条件が整えば商談が成立する。


悪貨が良貨を駆逐する。

それを痛烈に感じたのは前の仕事。会議録調整の品質は議会事務局職員では判断できない。たとえば「きょう」と表記するか「今日」とするか。職員は人事異動があり、税務課職員だった人が会議録の内容、句読点などにいたるまでわからない。

そこに雑な仕事を安く請け負う業者が乱立してきた。単価はどんどん安くなり、人手をかける仕事ができなくなる。その結果、安かろう悪かろうの図式になってくる。その結果は消費者が負うことになる。


『縁の深さに関係なく』


 心の絆を一人でも多くの人と結ぶことが、人生を豊かにします。

 ところが、ごく親しい人にだけものすごく優しくするだけで、見ず知らずの人に対してはまことに冷たい態度で接しているのが、今の社会現象ではないでしょうか。

 この差を縮めていかなければ世の中はよくなりません。人間一人が持つ縁などというものはわずかなものです。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)