トイレ掃除は気持ちがととのう

今村さん 書。

地域のお寺に年2回 塔婆を書きに通っておられた「そのバイト料は?」と私らしい問いかけをしたら「お昼の弁当を頂戴します」だった。


奥さまのカルタ競技会、近県ならば運転手をされ会場では賞状書きと写真撮影をされていた。賞状の名前は表彰前に発表されるので手際よく書かれた。


台湾故宮博物館に書を学ぶために行かれた。その書が近いうちに九州国立博物館に展示が予定されている。奥さまが「おとうさん、見に行けたらいいね」と励まされた。上田さんが社協で車椅子を借りることができると教えてくれたので奥さまに伝えた。


酷暑の毎日。その炎天下に今村さんが畑の草刈りをされていた「ぼくは、長年グランドに立っていたから汗が出るのが気にならない」と笑った。

ある朝、その菜園前を中学生がかけ足で学校を目指していた「おい」と呼び止めて「君はスポーツをしているな。何をしているか」と尋ねた「はい、野球です!」今村さんは腰をおとして彼の靴底をひっくり返して見て「君の走り方は」と靴底のすり減り方から走りのフォームをアドバイスされた。それを語ったときの笑顔を覚えている。


6時に農園スタートの水曜日。3時から支度をはじめた。出る前に毎朝の掃除機。どうも今朝はトイレまで気になり、思いきってトイレと風呂掃除もできた。

気になることを放置する。気になることを解決する。その差は大きい。


『新規開拓なし』


 現在当社は、新規開拓のための営業をしておりません。すべて、希望されるお客様との取引だけで成り立っております。また、見積書も書いておりません。

 見積書なしで、商品を納入させていただき、そのままの代金をお振り込みいただいております。

 掃除を通して、お客様とのあいだに「絶対肯定」「絶対安心」「絶対安全」の信頼関係ができたおかげです。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)