昨夜「おい」が戻った。灯りをつけると山からたくさんの虫が全員集合をするので、薄明かりで背中を撫でていた。何かの物音で驚いて私の右手に爪をたてた。
しばらく流水で傷口を洗い、消毒液でしっかり洗った。怪我でも抜歯でも、盲腸のときでも化膿止めが使えない体質で医者も私も苦労してきた。
京都掃除に学ぶ会に参加したとき、トイレで指に怪我をした。脇の下のリンパ腺が腫れて、宇部にもどり医者に行き、指の患部を切開して消毒した悪夢を思い出した。幸い腫れずに朝をむかえた。今夜から皮手袋をして、しばらく「おい」とお付き合い。
きょうは山口市。沖縄は32度予報でも山口市は5度ちかく暑い。車内はクーラーつけても冷えない。
この酷暑のなか被災地で懸命に生きようとする人に思いを馳せる。
きのうは祝日、農園そばの川には朝からバス釣りの若者で賑わった。その放置されたゴミ集めが私の役割。
けれどもゴミを持ち帰る若者が多くなった。朝夕、川沿いを犬と歩くとき彼らに「釣れたか」「どこから来たか」「トイレを使ってええぞ」など声をかける。
無言で彼らのそばを歩くより、声をかければ「このじいさん悪くはない」と思うのかもわからない。草刈りをしている川土手にゴミを捨てずに持ち帰るものが多くなった。
『品性の養い方』
人に備わった品性は言葉やしぐさに表れ、その人の全人格を顕(あらわ)します。
品性はけっして、高い学歴や社会的な地位、肩書きによって身につくものではありません。ましてや、高級な物を身につけたからといって備わるものでもありません。
より高い品性を養うには、高い倫理観と道徳心を基にした、よい習慣を身につける以外に方法がありません。
(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)