今村さん おまいり

夜明けとともに草刈りを始める朝をむかえた。

5時までに基本的な朝のことをすべて終えることができた。

8時半で予定の範囲を刈り終えた。強力草刈機ハンマーナイフはしばらく使わないので、動力噴霧機の水圧で細部まで掃除をした。ついでに軽トラダンプも洗車。すべて終わった9時過ぎ、朝とはいえしっかり汗をかいた。


シャワーでサッパリ。山口市内で給油など用を済ませた。家内の妹が広島県大朝でブドウなどの農家をしている。家内に頼まれた宅配荷物をヤマトに持ち込んだ。広島県は水害で道路が寸断されており、到着がいつになるかわからないと告げられた。それでお願いした。


休みの朝はぶらりと今村さんを訪ねて木陰で会話を楽しんだ。無性に会いたくなり「とりこみ中でなければ、お線香をあげに行きたい」と奥さまに電話をしてうかがった。

もう会うことができない今村家に、いつものように裏口から入り焼香した。


遺影にたくさんお礼の言葉を申し上げた。奥さまに「もう会えないからつらい」と言うと涙がとまらなくなりそうなので言葉を選んだ「この遺影は凛とされていますね」ぐらいしか言葉にならない。

あるカルタ競技会で奥さまの運転手をされたとき、たまたまネクタイをしていたので「お父さん、撮らせて」と奥さまが撮った。

その一枚をひきのばし「これを遺影に使ってほしい」と何年か前にご自分が用意された。


結婚して一度も怒鳴られたことはない。亡くなる前に風呂で背中を流したとき、痛いとかつらいとか言わずに「ありがとう」と言われた。


長居をすると泣いてしまう。けれども、たびたび会いに行きたい。


『学校の掃除』


 各地の「掃除に学ぶ会」では、主に学校のトイレ掃除を行っております。

 発足当時は、会場として受け入れてくださる学校がほとんどなく、会場探しに苦労しました。

 ところが、現在では、会場として提供してくださる学校が増えて、待っていただくまでになりました。学校によっては、卒業する生徒が自主的に掃除を取り入れるところまであります。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)