朝焼けに合掌した

今朝5時ごろ。朝食をつくっていた台所から朝焼けを拝むことができた。この方角は災害にあえいでおられる人々がおられる。手をあわせることしかできない。


排水溝の蓋「グレーチング」の詰まりをとっておけば水の流れがよくなる。藤野先生がこの度豪雨時にFacebookで拡散された。

その簡単なことを行政の義務として「早く詰まりをとってください」と電話をされたと配達先で耳にした。


子供のころ地域や学校に集まり「勤労奉仕」と称して草刈りやゴミ集めがあった。母は毎月15日に支給される給料のことを「奉給」と言った。

奉給がでたら「テキを焼くよ」の言葉に、パブロフの私は奉給日を楽しみに待った。


義務とか権利とか、そんな言葉が横行しなかった昭和はゆるやかでよかった。


きょう鍵山語録「失敗のおかげ」


親友が運転資金の融資を受けるのに保証人になってくれと頼みにきた。私40代のとき。

その運転資金が水泡に消えた。保証協会から朝の6時、自宅の電話に保証人として責任を果たせ。社員旅行の熊本の温泉旅館まで「いつ払うのか」と督促の電話があった。

親友の所在はわからない。保証人としての責任を果たす書面と向き合った。

ある日、その親友から電話があり空港に行った。家族を連れて逃げる場面だった。精一杯事業をやったがだめだった。彼は私に頭を下げることしかなかった。財布にあったお金を全部渡して見おくった。


分割払いで保証人の責任を果たした。その出来事がたくさん学ばせてくれた。


『失敗のおかげ』


 過去、不渡手形をずいぶんもらいました。そのたびに苦労しましたが、一面では不渡手形を振り出した人の気持ちもわかるようになりました。もし約束通りすべて回収できていたら、私は有頂天になり、人の失敗を許せない人間になっていたと思います。

 少しでも人に対する思いやりが持てるようになれたのは、こうした失敗のおかげです。


(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)