濃厚豚骨チャーシュー麺

先日亡くなられた古川先生の追悼記事を新聞で見つけた。県セミナーパークで催される郷土の歴史講座。とくに維新の長州を語られると、作家の山本一力さんが江戸をまるで見てきたかのごとく作品で展開される。同じように150年前の長州を生きた人のような口ぶりは熱弁だった。


私が最後に聴講したのは3年ぐらい前、テーマは維新の人物像だったが終戦前の特攻に講義がとんでしまった最後まで。

古川先生は学徒動員で関東の飛行機工場に行かされた。そこでは複葉の訓練機「あかとんぼ」の組み立てラインに従事された。

終戦末期、特攻に使える飛行機がなくなり「あかとんぼ」が沖縄諸島から特攻に飛んだ。機体は木製で翼は布だから敵艦のレーダーに写りにくい、しかも機体に200キロ爆弾を装着して飛ぶので海面すれすれを飛行するのがやっとだった。結果、特攻の成功率はとても高かった。


先生たちが組み立てた「あかとんぼ」が特攻機として使われたことをとても悔やんでおられ「僕は必ず、あの機体で飛んだ諸君を後世に伝える責任がある」と話された。


沖縄諸島の特攻基地跡を何度も取材されて山口新聞に連載。その後、神風特攻龍虎隊 「君死に 給ふこと なかれ」と刊行された。


最後に書店で求めた作品は「維新の商人 語り出す白石正一郎日記」郷土を語る大きな人を失った気持ちがした。


京都の疲れが残っているのか力が湧いてこない。午前、下関市を配達して帰り道、元気が出る昼飯を食べようと5年ぶりぐらいに小野田市「一久(濃厚豚骨ラーメン)」日ごろ玄米と野菜に魚が多く塩分も遠ざけているけれどチャーシュー麺・餃子とご飯のランチを頼んだ。この店に来るとき車は遠くに止める。店内の床の脂で靴底がすべる。歩いて靴底をきれいにするのが私の流儀。

船木の温泉は第3水曜日で休館だった。農園に帰って風呂にはいり布団で3時間寝た。

元気が取り戻せそうな気がする。


『日本の評価』


 かつて、右肩上がりに経済が伸びていたころ、日本に対する世界の評価はどういうものであったか。「ただ金持ちになっただけのエコノミックアニマル」と批判されていました。

 再びそのような批判を浴びないためには、この厳しい時期をしっかり受け止め、本当の力を蓄えていくことだと思います。そうすれば、再評価されるときが必ずきます

(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)