明朝から京都

今朝7時。カモンFM玄関に申 徹也さんの赤い愛車を見つけた。フリーアナウンサーとして下関市や北九州市をラジオ電波で活躍する関門の男。


3年前の6月14日は日曜日だった。

農園から片道40分のシーサイド病院4階、ナースセンター前の母に会いに行った。窓からひろがる周防灘は朝日に輝いていたが母の意識はなかった。しばらく側に座り点滴で紫色のアザだらけの腕を撫でた。


9時前に農園に戻り家内と長男に「きょうになると思う」と話した。

午後からガッツ体操教室の体育館お披露目に出席。祝いのお酒をたくさんいただいた。お開きに家内がむかえに来てくれて農園に戻った。

汗をながして寝酒を飲みながら母が気になった。家内もビールで付き合った。酔っていつの間にか寝ていた。家内の携帯電話が着信して時計を見たら11時。


家内が自宅からの電話に応対しているとき私は着替えをはじめた。家内もすぐに着替えをはじめた。

家内に「とばせ!」と言って向かった。途中コンビニでお茶を買った。

病院の駐車場に着いたとき長男から「いま亡くなりました」の電話があった。日付がかわり15日になっていた。長男と次女の家族が全員揃っていた。

母に「楽になったね」と声をかけた。7年、施設と病院のお世話になり96歳でお国替えをした。意外に悲しみの涙をこぼすことはなく、葬儀社と病院と事務的にこれからのことを打ち合わせた。子供たち家族はすぐに帰らせた。


長女の照美さん主人(金光教太秦教会長)が葬儀の祭主を仕えた家族だけの葬儀を厳粛におこなった。その葬儀シナリオは母が元気なときに「話がある」と農園で葬儀のいっさいを私夫婦に言い渡した。そのようにした。


土曜日に太秦教会で3年祭を仕えていただく。明日の新幹線で京都にむかう。


『品性の欠如』


『管子』の言葉に「衣食足りて、礼節を知る」とあります。

 まことに残念なことに、いまの日本は「衣食足りて、礼節を知らず」という状況です。平気で食べ物をムダにする人が多くなっています。似合わないのに高級な服で着飾っています。

 品性の欠如が原因です。衣食の豊富さに見合う品性の向上を急がねば、国が滅びます。

(PHP研究所:鍵山秀三郎「一日一話」より引用)