マムシとムカデの季節

農園生活はもうすぐ20年になる。自宅に戻ったことは1度もなく、それぐらい自然のなかで生活することが楽しい

しかし、自宅では味わったことがない恐ろしい農園生活での体験がふたつある。それはマムシとムカデ。

マムシは農園建築中の作業場に入ってきて驚いた。ご年輩の大工さん「これは縁起がよい」と験担ぎ。山と農園が接するところにわき水があり、そこがマムシの楽園だった。愛犬の太郎さんは2度も咬まれて生死の境ををさまよった。


次の恐怖は巨大ムカデ。ホタルが飛び交う蒸し暑い夜は部屋に出る。しかも赤くて大きい。数年前の夜、背中に動いている感触で目をさました。なんとなく長い生き物が背中で動く「ムカデ」と瞬時にわかり、ゆっくり身体を起こしてイッキに脱ぎ捨てたシャツからムカデが出た。

朝の洗面を済ませて水を拭き取ろうと雑巾に手を置いたら動く感触があった。これもムカデ。


今朝6時に萩市に向けて走るカーラジオ「ムカデが出ました」と島根県のリスナー投稿。それに対して「ムカデは毘沙門天様の化身ですから殺さないでくたさい」私は、どちら様でもお断り。

農園にお昼前に戻ったら自宅から来た家内が「近所の子供自宅にムカデが出たと騒いでは」と言う。


昼ごはんを済ませてムカデ防衛作戦を決行。ムカデ駆除剤を階下の周囲に大量散布。この薬剤に影響のない場所に晩秋まで愛犬を繋ぐために草刈りをしていたらマムシが一匹出てきた。マムシ以外のヘビは殺したことはないが、マムシは追いかけてでも殺す。今年は桜をはじめ開花がはやく、季節が早送りになっているマムシもムカデも動きはじめている。


私のムカデ防衛は完璧。防衛ラインをまたいだムカデは数メートルぐらいで絶命。昨年は階段の中ほどで絶命したツワモノもいた。今年も完璧にムカデもマムシから農園を防衛します。くわえてハチも作戦あり。